昨日は、愛知教育大学附属中学校 第56回教育研究発表会へ行って来ました。
テーマは、
の最終年次です。
理科の授業です。
家庭科の授業が始まります。
2時間目は社会科の授業を見ました。
多くの資料を読み込み、積極的に高いレベルの意見交換をする姿を見ることができました。
また、そうした授業にありがちな一部のエース級だけで行われる討論ではなく、周囲との話し合いではほとんどの生徒が参加し、多くのつぶやきが聞こえました。
ただ、生徒の話し合いだけでは限界もあるのは事実です。
例えば、「価格を下げて外国製品に対抗する」というグループの話を聞いていましたが、1ドル360円の頃の昭和40年代に日本はそれで成功したという根拠で話し合っていました。
私なら、ここでインドの自動車タタ・ナノの写真を見せて値段を当てさせます。
10万ルピー(今なら15万8千円)という値段に驚くでしょう。
トヨタなどの日本のメーカーでは、とうてい不可能な値段です。
価格というのは、人件費や為替レートなど、多岐な要因で決まります。
生徒同士の討論に加え、そうした「揺さぶり」で既成概念をいったん崩し、さらに社会認識を広げることが教師の役割であり、出る場でしょう。
ただ、それでは「家計と企業」というテーマを遙かに超えています。
これは、「日本の家電産業が復活するために、生み出されなければならないものは何か」というテーマが大きすぎるからでしょう。
だからこそ、つかませたい概念的知識と乖離してしまったのです。
もう少し学習を深めた後、経済単元のまとめとして取り上げるのなら、とてもおもしろいテーマであり、それに耐えうる生徒です。
これだけの思考ができる生徒を育てた先生の力に感服しました。
社会科協議会の場面です。
その後の記念講演です。
演題 「状況・場面と言語」
講師 名古屋大学大学院文学研究科・文学部教授 町田 健 先生
内容は別の機会に報告します。
テーマは、
の最終年次です。
理科の授業です。
家庭科の授業が始まります。
2時間目は社会科の授業を見ました。
多くの資料を読み込み、積極的に高いレベルの意見交換をする姿を見ることができました。
また、そうした授業にありがちな一部のエース級だけで行われる討論ではなく、周囲との話し合いではほとんどの生徒が参加し、多くのつぶやきが聞こえました。
ただ、生徒の話し合いだけでは限界もあるのは事実です。
例えば、「価格を下げて外国製品に対抗する」というグループの話を聞いていましたが、1ドル360円の頃の昭和40年代に日本はそれで成功したという根拠で話し合っていました。
私なら、ここでインドの自動車タタ・ナノの写真を見せて値段を当てさせます。
10万ルピー(今なら15万8千円)という値段に驚くでしょう。
トヨタなどの日本のメーカーでは、とうてい不可能な値段です。
価格というのは、人件費や為替レートなど、多岐な要因で決まります。
生徒同士の討論に加え、そうした「揺さぶり」で既成概念をいったん崩し、さらに社会認識を広げることが教師の役割であり、出る場でしょう。
ただ、それでは「家計と企業」というテーマを遙かに超えています。
これは、「日本の家電産業が復活するために、生み出されなければならないものは何か」というテーマが大きすぎるからでしょう。
だからこそ、つかませたい概念的知識と乖離してしまったのです。
もう少し学習を深めた後、経済単元のまとめとして取り上げるのなら、とてもおもしろいテーマであり、それに耐えうる生徒です。
これだけの思考ができる生徒を育てた先生の力に感服しました。
社会科協議会の場面です。
その後の記念講演です。
演題 「状況・場面と言語」
講師 名古屋大学大学院文学研究科・文学部教授 町田 健 先生
内容は別の機会に報告します。