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マーラー:交響曲第10番 レーモ・マゼッティJr.補筆完成版

2021-06-23 06:05:12 | 音楽雑感&関連サイト
マーラー:交響曲第10番 レーモ・マゼッティJr.補筆完成版を紹介します。
 
2枚目は資料編です。
 

上位レビュー、対象国: 日本

 
ベスト1000レビュアー
2021年2月20日に日本でレビュー済み
 
 マーラーの10番の異稿を集めて聴くのもけっこう楽しいものなんだけど、大概の人はクック版だけで「もういいや」という場合がほとんど。本盤はマゼッティが補作したもので、クック版よりは派手、でもカーペンター版よりは地味…というもの。ただし第1稿なので、第2稿よりは派手め。ただ、終楽章などの金管の扱いに違和感を感じる人は多いかな…(吹き出してしまう人や怒り出す人もいるかもしれない)。
 とはいえ、マーラーの10番の補作稿については、結局は「馴れ」の問題だとも思う。最初に馴染んだのが、どの稿かによって、印象は変わるんじゃないかな…。最近、たいてい自分が最初に聴いた録音に引きずられてしまう人が多いんじゃないか?なんて思ってて、客観的に聴いて、今現在の演奏の方が遥かに良いと思うような曲でも、昔の怪しげな(オケを増員してたり、楽譜が改変されたり)演奏の方を名演だと言ってる人があまりに多いのを思うと、マーラーの10番の完成版についても同じなんじゃないかな…なんて思う。
 本盤は異稿マニアのスラットキンが録音してるだけあって、なかなか綿密。2枚目の各稿の比較も面白い。それにしても、最近スラットキンはどうしてるんだろう? このディスクが出た時は、けっこうな勢いがあったけど、最近とんとディスクを見ない。NAXOSで展覧会の絵の異稿とか、ラプソディ・イン・ブルーの異稿を演ってたのって、もう随分と昔だよねえ?
 
 
2012年2月5日に日本でレビュー済み
 
マーラーが遺したスケッチを補筆して演奏可能な状態にしたのが「交響曲第10番(全曲版)」。補筆者の違いで何種類か出ているが、クック版がディフェクトスタンダード。
本CDは、レアなマゼッティ版の世界初録音(2012年現在でも、同版のCDは他にもう一つ有るだけ。調べた範囲では)。
肝心の演奏は、私には今一つだった。聴いてるだけで鬱になりそうな暗さも、それを通り越した先の比類のない美しさも、余り感じられない。
良く言えば、あっさりしてて聴き易いが・・・・。やはり、同曲のCDでは、解釈がこなれて来ている最近のもの(クック版)がお薦め。
ただ、各版の違いを例示しながら聴かせてくれる Disc 2 は面白い。この曲がポピュラーになりつつある現在だからこそ、再発売してほしい。

私は、「けっこうマーラーだ!」が素直な感想です。

ややスケルッオ的なところが多い気がしましたが、マーラーみたいな曲でした。

第5楽章のバスドラは、マーラーの意思なの?違和感を感じました。

 

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