朝日新聞の『論座』に子どもの通学路を学校教職員・教委関係者は歩いて通勤すべきだという論考が載っていたので読んでみた。
ここから https://webronza.asahi.com/authors/2016103100009.html
その内容は、とても現実離れをしており、何も分かっていない若手の記者が、実態調査もしないで書いたのかと思いました。
しかし、何気なしに著者を見たら・・・
杉田先生!
福沢諭吉の専門家で、『「買い物難民」をなくせ』など、私も読んだことがあります。
「教員はマイカーをやめて通勤しろ」という主旨ですが、なぜそんな論が出てくるのか?
話を小学校に限ってみても、全国で約2万校、56万人の教職員のうち、都会はともかく、マイカー以外で通勤できる人がぜんこくでどれぐらいいるのか分かっているのでしょうか?
少なくとも、帯広畜産大に勤めてみえたので、北海道の事情で考えてみればおわかりになると思うのですが・・・・
もちろん、中には公共交通機関で通勤される人もいます。
しかし、その方には、人事の担当者が、駅に近い学校に赴任できるように配慮しています。
それは、名古屋に近い私の地域でも、全32校中、7校ほどか・・・。
そもそも、法的に、児童の通学は学校の管理外です。
学校は、児童が朝登校して門をくぐり、返りに門を出るまでが管理内なのです。
杉田先生なら、おわかりだと思うのですが・・・。
本当に杉田先生が書いたのか?
朝日新聞の記者が書き、名前を借りたのか?(そんなことあるのかな?)
百歩譲って、全教職員がマイカーなしで通勤できたとしても、それは駅から学校、ないしは自宅から学校の通路のみで、すべての通学路はカバーできません。
学校では、職印が児童と下校する通学路点検というものを行っています。
その方が、はるかに有効であることがおわかりのはず。
みなさん、ぜひこの記事をお読みください。
『論座』は好きなサイトだったのですが、・・・・・残念です。