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世界を見る目が変わる50の事実-44-

2010-11-05 06:22:58 | 社会科こぼれ話
国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットにちなみ、ジェシカ ウィリアムズの評判の書 『世界を見る目が変わる50の事実』(草思社)の内容を社楽的に読むシリーズ。



第44回は 世界にはいまも2700万人の奴隷がいる


この書によると、リンカーン時代の奴隷は、今の貨幣価値で1人4万ドル。

しかし、今の奴隷(借金奴隷、強制労働)は、わずか90ドルだそうです。


そもそも、1948年に国連で採択された世界人権宣言では、奴隷制度は禁止されています。

何人も、奴隷にされ、又は苦役に服することはない。奴隷制度及び奴隷売買は、いかなる形においても禁止する。(第4条)



日本も人ごとではありません。

米財務省は2004年6月14日に「人身売買報告書2004年度版」発表しました。
そこでは日本を「監視対象国」として挙げています。

「日本で働いて稼ごう」という募集で人を集め、渡航費や入国手続き・住む場所や職場の斡旋手数料などとして膨大な借金を負わせ、旅券などを取り上げ、逃げ出せないようにして働かせるのです。
当然、給料はピンハネです。
暴力団の収入源になっているケースもあります。

1990年代以降、国際的な人身売買が国際問題として取り上げられることが多くなってきました。

日本も、真剣に向き合わないといけません。



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