消える「星野君の二塁打」 服従求める内容に批判 小学校道徳教科書/朝日新聞
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やはり・・・
私も「この教材は苦しい・・・」と思っていました。
星野君が、監督のバントのサインを無視しして二塁打を打ち、サヨナラ勝ちをしたが、これが原因で、次のメンバーから外されたというものです。
内容項目は「規則の尊重」
「法やきまりの意義を理解した上で進んでそれらを守り、自他の権利を大切にし、義務を果たすこと」
とされています。
私は、次の話をします。セウォル号沈没事故の話です。
2014年に起こった大型客船の転覆・沈没事故により、乗員・乗客の死者299人、行方不明者5人、捜索作業員の死者8人を出したものです。
ここでは、船内アナウンスで「船室から出ないように」という注意喚起がなされました。言われたことを守りなさいと学校で指導され、その言いつけを守った生徒が亡くなりました。
逆に、きまりを知りながらも、状況を考えて、自ら脱出の判断をした生徒は助かりました。
きまりとはそういうことがあります。
命が危ない人を病院に運ぶとき、赤信号では停まった上で、左右の安全を確認したら、そのまま進むことは「悪」か?
きまり至上主義の人は「悪」というかもしれませんが、私なら赤でも安全なら進みます。
命の方が大切だからです。
星野君の二塁打では、監督のサインに従わなかったことが「悪」とされました。
これが、甲子園での決勝でのサヨナラホームランでも「悪」でしょうか?
WBCメキシコ戦での、村上選手のサヨナラヒットでも「悪」でしょうか?
監督のサインを守ることと、状況を自分で判断して行動することは、道徳的にはどう判断すれば良いのでしょうか?