ハイドン:交響曲第100番ト長調『軍隊』(スコア付き)
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン: 交響曲第100番ト長調 Hob.I:100『軍隊』(スコア付き) 作曲年代:1793年~1794年 指揮:アダム・フィッシャー 管弦楽:ハンガリー国立管弦楽団
00:00 第1楽章 Adagio - Allegro (ト長調) 08:50 第2楽章 Allegretto (ハ長調) 15:10 第3楽章 Minuet - Trio. Moderato (ト長調) 20:24 第4楽章 Finale: Presto (ト長調)
《交響曲第100番ト長調『軍隊』》は、ハイドンが作曲した12の「ロンドン交響曲」の8番目で、1793年~1794年に作曲された。第2楽章と第4楽章の終盤でトランペットによるファンファーレや「トルコ軍楽」の打楽器(トライアングル、シンバル、バスドラム)が用いられていることから、『軍隊』という愛称で知られる。この愛称は初演当時から用いられていたとされる。 当時のヨーロッパではエキゾチック文化の代表としてトルコ風の音楽が流行しており、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトも《歌劇『後宮への誘拐』》や《ピアノソナタ第11番 K. 331 『トルコ行進曲付き』》などのトルコ風音楽を残している。ハイドンもこうした流行に影響され、この交響曲を作曲した。第2楽章は《2つのリラのための協奏曲ト長調 Hob. VIIh-3》からの転用であるが、トランペットや打楽器は新たに追加されている。 なお、初演時にハイドンはトルコ軍楽を用いたことを予告していなかったために、貴婦人が失神し、評論家が「第2楽章の終盤は戦争のような轟音だった」と評したという逸話が残っている。