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ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 作品60【ベーム&VPO】(スコア付き)

2024-01-31 06:30:02 | 音楽雑感&関連サイト

ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 作品60【ベーム&VPO】(スコア付き)

ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン: 交響曲第4番変ロ長調 作品60 (スコア付き) 作曲年代:1806年 指揮:カール・ベーム 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

00:00 第1楽章 Adagio - Allegro vivace (変ロ長調) 12:15 第2楽章 Adagio (変ホ長調) 22:01 第3楽章 Allegro vivace - Trio: Un poco meno Allegro (変ロ長調) 27:55 第4楽章 Allegro ma non troppo (変ロ長調)

《交響曲第4番変ロ長調 作品60》は、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1806年に作曲した4曲目の交響曲である。1802年に「ハイリゲンシュタットの遺書」をしたためて以降、ベートーヴェンの創作意欲は増大し、音楽史にとっても重要な傑作《交響曲第3番『英雄』》が1804年に完成した。《交響曲第3番》の完成後も創作意欲は減衰することなく、《ピアノソナタ第23番ヘ短調『熱情』》や《ピアノ協奏曲第4番ト長調》、《ヴァイオリン協奏曲ニ長調》などを作曲した。この折に作曲されたのが《交響曲第4番変ロ長調》である。なお、ベートーヴェンは1804年から《交響曲第5番ハ短調『運命』》の作曲を開始しているが、それを中断する形で《交響曲第4番》が完成され、《交響曲第5番》の完成は1808年となった。《交響曲第4番》の公開初演は、1807年11月15日にブルク劇場で行われた慈善演奏会において、ベートーヴェン自身の指揮で行われた。 作曲は短期間で行われたと考えられるが、傑作が多く生み出された年代だけあって充実した作品に仕上がっている。ただ《交響曲第3番》と比べると、楽器編成(ベートーヴェンの交響曲では最も小さい)などから、古典派に回帰している印象も受ける。しかし、ベートーヴェン独自の作曲技法は《交響曲第3番》で既に確立されており、ハイドンやモーツァルトなどとは異なる音楽となっている。 この交響曲の特徴として、冒頭の暗い雰囲気の序奏に始まることが挙げられる。序奏を持つ交響曲は《第1番》《第2番》《第4番》《第7番》があるが、《第4番》以外はすべて強奏で始まる。加えて、《第4番》での新たな試みとして、ティンパニの独奏がある。《第3番》まででも、ティンパニを独自のパートとしてさまざまな趣向を凝らしてきたベートーヴェンであるが、《第4番》で初めて本格的なソロを第2楽章の終盤 (21:43) で与えている。この後にも、ベートーヴェンのティンパニパートは進化を遂げていくこととなる。


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