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リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェヘラザード』作品35 (スコア付き)

2023-07-10 06:30:38 | 音楽雑感&関連サイト

リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェヘラザード』作品35 (スコア付き)

ニコライ・リムスキー=コルサコフ: 交響組曲『シェヘラザード』作品35 (スコア付き) 作曲年代:1888年 指揮:キリル・コンドラシン 管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 00:00 第1楽章 海とシンドバッドの船 Largo e maestoso (ホ短調 – ホ長調) 10:14 第2楽章 カランダール王子の物語 Lento (ロ短調) 22:21 第3楽章 若い王子と王女 Andante quasi allegretto (ト長調) 31:57 第4楽章 バグダッドの祭―海 Allegro molto (ホ短調 – ホ長調)

ニコライ・リムスキー=コルサコフ (1844–1908) は、ロシアのロマン派作曲家である。軍人貴族の家庭の影響で海軍兵学校に進むが、17歳の時にミリイ・バラキエフに出会い作曲活動を始める。1865年に初演された《交響曲第1番ホ短調 作品1》が好評を博すと、1873年に軍籍を離脱して作曲家として生涯をささげている。「ロシア五人組」の1人として知られ、数多くの管弦楽作品の他、オペラや室内楽作品など幅広い作品を残している。 《交響組曲『シェヘラザード』作品35》は、リムスキー=コルサコフが44歳の時の作品で、千夜一夜物語(アラビアンナイト)の語り手、シェヘラザードの物語をテーマとしたものである。ミトロファン・ベリャーエフが主催するロシア交響楽演奏会のために作曲され、同演奏会で初演された。 作品のテーマは、妻の不倫を発端に女性不信となったシャフリアール王と、王の愚行をやめさせるために王と結婚したシェヘラザードの物語である。王は、不倫した妻や関係ない娘を処刑するなどの愚行を繰り返しており、シェヘラザードは妻となって毎晩興味深い物語を語り、「続きはまた明日」と打ち切ることで興味を惹かせた。やがて千夜一夜物語を語り終える頃には、王とシェヘラザードの間に子どもが生まれ、シェヘラザードは正妻となり、王の愚行も終わらせることができた。 交響組曲では、冒頭の独奏バイオリンの主題が「シェヘラザードの主題」として全曲に現れる。木管楽器や弦楽器によるうねるような動きは「海」を描写しており、リムスキー=コルサコフが海軍出身であることが活きている。

 

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