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岐阜大学教育学部附属小中学校 令和4年度 教育研究会へ行ってきました

2022-11-06 07:00:49 | 日記

岐阜大学教育学部附属小中学校 令和4年度 教育研究会へ行ってきました

ここから https://www.fuzoku.gifu-u.ac.jp/research/

当日の資料です。こうして見ることができるのはありがたいです。

 
全体会 全体研究
公開Ⅰ「どう生きる科」

[指導案]
1年 3年 5年 7年 9年 

特別支援1・2年4組

公開Ⅱ「どう生きる科」

[指導案]
2年 4年 6年 8年    

特別支援9年4組

公開Ⅲ「授業等」

[指導案]
国語 社会 数学 理科 音楽 美術

技術 家庭 体育 外国語 教育心理 健康教育


以降は、私の主観による個人的な感想です。

 全体会からスタート。統括校長挨拶で、若くてきれいな人が壇上に上がったのでびっくり!大学の先生か?

 研究構想は、https://www.fuzoku.gifu-u.ac.jp/file/zentai.pdf をご覧いただきたい。

 特に心に残ったのは、ラーニングコンパス2030

 

左下をご覧ください。

コンピテンシーとして挙げられたのは、新たな価値を創造する力、責任ある行動をとる力、対立やジレンマに対処する力

この3つ。3点目は、私は「問題解決の力」と広くとらえていたのですが、岐阜大学教育学部附属小中学校は違います。引用します。

本校は自己実現に向かう児童生徒の資質・能力を(表3)にもあるように、「問題解決力」「関係構築力」「貢献する人間性」の三つを設定している。これは、学習指導要領における学習の基盤となる資質・能力と捉えることができる。
また、これらの三つの資質・能力を育むためには、次の三つの場が必要であると考えた。
一つ目は、実社会・実生活にあるテーマに対して探究的に学ぶ場のことである。
二つ目は、その探究の中で起こる「エラー」や「ジレンマ」に対して道徳的な議論を繰り返し、他者の価値観を受容して共感的に理解し、他者と自分の幸せのために何ができるのかを考え、行動することができる場である。「エラー」とは、児童生徒にとって、探究の中でうまくいかないこと、乗り越えるべき壁、「ジレンマ」とは、二つ以上の価値で葛藤することと本校では定義している。
三つ目は、児童生徒が自身の変容や成長を自覚することにより、自分らしさを生かし、他者や社会を受け入れながら、自分と社会の未来に夢と責任をもって行動する場である。

この2点目は、対立やジレンマそのものです。

次は、育みたい資質能J力です。

この3点目、「貢献する人間性」は、学習指導要領の「学びを人生や社会で生かそうとする学びに向かう力、人間性等」のことです。この中の説明「責任をもって行動」は、ラーニングコンパスのコンピテンシーの一つです。

さすがです。

「どう生きる科」7年2組の授業を紹介します。

テーマは、「これからの柳ヶ瀬商店街」

ゲストティーチャー(GT)が2名おり、一人は従来の商店街を残す派、一人は再開発する派の人です。

最初に、後者のGTから発言がありました。「再開発と言ってもすべてなくすわけではない。残すものは残して、全体として人口や人流れを増やし、商店街を活性化する。」

おそらく、生徒が「残す派」偏っていたのでしょう、。バランスをとった気がします。

以後、6つのグループがタブレットでベン図に書き込んでいきます。それがモニターに映し出されています。

 

この時間までには、マインドマップで、柳ヶ瀬商店街のイメージを広げています。

次ぎに、クラゲチャートで、これからの柳ヶ瀬商店街のキャッチフレーズを考えています。

そして、本時です。

班ごとに発表しながら、意見が分かれていることを確認します。

ここで、主発問、「みんな、柳ヶ瀬商店街のことを考えているのに、どうしてこんなに違うのか?」

立場が違う、違うから人が集まる、話すのが大切、対立があってよくなる・・・・

まさしく、アウフヘーベン。対立を超えた合意形成こそが大切という雰囲気になってきました。

後者のGTが「140年続いた柳ヶ瀬商店街は、意見の違う人が集まって受け継がれてきた地域のバトン。タブレットは、いろいろな知識がかけ合わされて発明された。まちづくりも同じ。常に入れ替わる多様性が大事。まちづくりも、違う意見をどうかけ合わせるのか。」

まさに、社会科と総合、道徳が融合した、「問題解決力」「関係構築力」「貢献する人間性」が具現化された授業でした。

これまで見た授業の中でも、特に印象に残る授業の一つでした。

 

午前中だけの訪問でしたが、とても勉強になりました。

岐阜大学教育学部附属小中学校の先生方、児童・生徒のみなさんに感謝いたします。


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