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秋田の秘密 (3)賛成、反対…「話型」身につけ積極発言

2014-07-04 05:40:25 | 教師のための指導法
YOMIURI ONLINE に、秋田の秘密 (3)賛成、反対…「話型」身につけ積極発言 という記事がありました。

 ここから http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20140625-OYT8T50111.html?from=ycont_navr_os

 引用して紹介します。

秋田県では、児童の意見交換で課題を解決する小学校の授業スタイルを中学校でも引き継ぎ、「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)でトップクラスの成績を収めてきた。

 ただ、「学年が進むにつれ、授業中の発言が消極的になる」(県教委)傾向があり、発言を促す独自の仕掛けをする中学校もある。


 これは全国的に見られる傾向です。
 その対策として行われているのが次のものです。

6月上旬、県北部、北秋田市立阿仁中学校の社会の授業で、小林陽介教諭(44)が2年生に「なぜ江戸幕府は長く続いたのか」と問いかけた。生徒の一人が「決まりや処分が厳しくなり、出過ぎた行動ができなくなったためです」と答えると、他の生徒が「似ています」「付け足しです」などと言いながら、一斉に手を挙げた。その中の一人が「武家諸法度ぶけしょはっとができたためだと思います」と発言。小林教諭が「武家諸法度とはどんなものか」と授業を進めた。

 同校では、発表する際の具体的な言い方を示した12種類の「話型わけい」を生徒に徹底している。「賛成です」「他にもあります」「別の意見です」など自らの立場を明らかにしながら挙手し、そのうえで、意見を述べる。賛成や反対の場合は理由を説明しながら、自分の考えを言う。教室には話型を記した表を、天井からつるしている。

 2年の吉田早良さらさん(13)は「話型を使うと発言がしやすく、友だちの意見もきちんと聞く。いろいろな発言があって、授業が楽しい」と話した。昨年12月の全校生徒へのアンケート調査では、95%が話型について、「友だちの考えがよくわかる」などと評価した。


 これも、前回同様、岐阜の研修校では当たり前に行われていることです。

小学校では、挙手する際に手の形で自分の意見を表す「ハンドサイン」を導入しているところが多い。先に発言した児童と同じ場合は手をグーの形にし、付け足したい時はチョキ、意見がある時はパーにするなど、それぞれの学校にルールがある。簡単な話型を決めている学校もあり、教員に指名されると、「わたしも~だと思います」などと活発に自分の考えを言う。

 かつて小学校で勤務していた小林教諭は、中学校に異動後、生徒の発言が少ないことに驚いた。そこで、中学生向けの話型を提案し、4年前から同校全体で取り組んでいる。


 ポイントはここ。4年前から同校全体で取り組んでいる。

4月には新入生向けに話型のガイダンスを行い、2、3年生が模擬討論で手本を示す。テーマを設定し、全校生徒が輪になって、話型を使いながら意見を交換する会も開く。

 小林教諭は「他者とのかかわりで思考が深まることで、自分で判断し、意思決定する力が身につく。話型は考えを表現する手段。やがては自分の言葉で語れるようになってほしい」と話している。


 全校でやらないと長続きがしないのです。
 続かないと力が付かないのです。

 秋田の秘密。やはりあるのです。


 

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