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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●1級チャレンジャーの方向けに、模擬試験問題を作成してみました。極力、奇を衒うことなく、過去問・問題集・広辞苑・漢検漢字辞典に掲載されている語句を中心にオーソドックスに作ってみました。(ごくまれにちょっと難と思われるものもあります・・・刺激の意味で・・・)
●チャレンジャーの方はぜひ試してみてください・・・本問題で軽く160点を超えるようなら心配ありません・・・引き続き、今の学習方法を継続してください。160点に及ばない場合は、徹底的に過去問・問題集や漢検DSを熟すことをお勧めします。
●今後の作成継続の可否や問題内容の再考などの参考にしたいので、ぜひ、ご感想やご意見をお聞かせください・・・リピーターの方もぜひ、よろしくお願いします。
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第1回>
(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.吾れ、万物を
齎送と為す
2.天子より庶人に至るまで、
壱是に皆身を脩むる
3.
貨賄を冒る
4.酒醴を作るとせば爾はこれ
麴櫱(蘖) なり
5.諄諄
翕翕として徐に人と与に言う者は、衆を失うなり。
6.人々の
朶頤すべき珍羞である
7.故に其の
吁兪の声、歓休惨戚、虞夏商周の書に見る
8.
蹄窪のうち、蛟竜を生ぜず
9.
芻蕘に詢る
10.蔡を居き、節を山にし、
梲に藻す
11.議論如何、
廻飆 渚を払う。
12.
警蹕して車に就き、磬折して入る
13.白帝城高くして
暮砧急なり
14.耳患い賓に対すれば
咥笑を添える
15.来たるは是れ誰ぞ 黄衣の使者
白衫の児
16.
軽漾 激して 影、唇を動かす
17.愁気 久雨に変じ
鐺缶 空しくして粥なし
18.江流 宛転として
芳甸を遶る
19.脚力 尽きんと欲して 猶
躋攀す
20.
尨をして吠えしむるなかれ
21.蜂のように
準が高い。
22.筆力、鼎を
扛ぐ
23.沈沈として語らざるの士に遇ひては、切に心を
輸す莫れ
24.惟れ精に惟れ一、允に
厥の中を執れ
25.哀矜して獄を
折む
26.見を多くして殆うきを
闕く
27.
裙をかかげて丘に上る
28.帰りて南山の
陲に臥せん
29.人生の行楽 勉強に在り 酒あらば 負く莫かれ 瑠璃の
鍾に
30.農人、歓笑しつつ柴扉を
款く
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1・何の
ケレンも無く物を言う
2.
シャクヤクたる風姿
3.震、百里を驚かせども、
ヒチョウを喪はず
4.
シゴウの利を貪れば、便ち小人に陥つ。
5.別に命は惜しくはないが、
リバに堪えず
6.万里の風濤、
エイカイに接す
7.刀をのど元に
ギする
8.
シロヌメの足袋を履いている女性がいる
9.
マチダカバカマは多く乗馬に用いられる。
10.早飛脚のことを
ジュンキャクともいう
11.
シれ言を言って信用を失墜した
12.
マサキの生け垣を設える
13.半ば風化した
イシブミがたっている
14、疑いは
カンゼンとして氷釈した
15.
カンゼンとした笑みをうかべる
(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.電車が
コみあう
2.樵のことを
ソマびとともいう
3.団栗は
クヌギなどの果実の俗称である
4.
ヌカミソは野菜などを漬けるのに用いる
5.
カザリ職人の秀といったら必殺仕事人の一人だ
(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.おしひろめること、広く大きくすること
2.知り合いであることの謙譲語
3.貧困者などを援助するために金品を与えること
4.良い行跡。古人・他人の事跡の尊敬語。
5.不正な手段で手に入れた金品を分けてもらうこと。賄賂。わいろ。
<語群>
(ほうたく、けいず、じゅぞう、そうせき、しんじゅつ、かいこう、へきかい、じょくち)
(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
ア.( 1 )忘辛 イ.( 2 )素餐 ウ.( 3 )求遠
エ.( 4 )放伐 オ.( 5 )之知
カ.断鶴( 6 ) キ.鞠躬( 7 ) ク.協心( 8 )
ケ.勇気( 9 ) コ.竜蟠( 10 )
<語群>
(じんすい、けつべい、りょうちゅう、ぞくふ、ざいじ、こきょ、りくりょく、りんりん、しい、ぜんじょう)
問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.手で持てる瓶ほどのわずかな知識・小知
12.正道は他に求めず自分自身の中に見いだすべきということ
13.地形のけわしいさま
14.心や力を尽くして骨折る
15.好きになればどんなことも気にならなくなるという喩え
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.宝蓋草 2.斑葉 3.交喙 4.蚊母樹 5.縮縫
6.吐綬鶏 7.鹿薬 8.鴨跖草 9.乙鳥 10.木偶
(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1 顧盻 ― 2 盻みる
イ.3 闖入 ― 4 闖う
ウ.5 艾怨 ― 6 艾める
エ.7 点竄 ― 8 竄める
オ.9 躡景 ― 10 躡む
(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.咎徴 2.耨耕 3.晩成 4.醇朴 5.外舅
<類義語>
6.施物 7.大波 8.衆庶 9.臨終 10.田植
<語群>
(ぞくこう、こうとう、そうおう、りこう、ろうかい、しゅくせい、きゅうしょう、せいれい、こうせん、じょうぼ)
(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.
シュトウを脱す
2.
バンショクの争い
3.琥珀は
フカイを取らず
4.
ヘイテイに付す (注)文書などを焼き捨てる意。
5.痴ならず聾ならざれば
ココウと成らず
6.
マンゾウは盗を誨え、冶容は淫を誨う
7.
カタミの水
8.
ホウロウに松柏無し
9.緇衣には羔裘、素衣には
ゲイキュウ・・・
10.魚のかかるは
カンジに由る
(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・抽斎は曾てわたくしと同じ道を歩いた人である。しかし其健脚はわたくしの
(ア)比ではなかつた。
(イ)迥かにわたくしに優つた
(1)セイショウの具を有してゐた。抽斎はわたくしのためには畏敬すべき人である。然るに奇とすべきは、其人が
(2)コウク (ウ)通逵をばかり歩いてゐずに、往々
(エ)径に由つて行くことをもしたと云ふ事である。抽斎は宋槧 の経子を討(もと)めたばかりでなく、古い武鑑や江戸図をも翫んだ。若し抽斎がわたくしのコンタンポランであつたなら、二人の袖は横町の
(オ)溝板 の上で摩れ合つた筈である。こゝに此人とわたくしとの間になじみが生ずる。わたくしは抽斎を親愛することが出来るのである。」(鴎外・渋江抽斎)
(B)「・・・わたくしは谷中の感応寺に往つて、抽斎の墓を訪ねた。墓は容易く見附けられた。南向の本堂の西側に、西に面して立つてゐる。「抽斎渋江君墓碣銘」と云ふ
(3)テンガクも墓誌銘も、皆小島成斎の書である。漁村の文は
(カ)頗る長い。後に保さんに聞けば、これでも碑が余り大きくなるのを恐 れて、割愛して
(4)サンジョしたものださうである。・・・抽斎は保さんを学医にしようと思つてゐたと見える。亡くなる前にした遺言によれば、経を海保漁村に、医を多紀安琢に、書を小島成斎に学ばせるやうに云つてある。それから洋学に就いては、折を見て蘭語を教へるが好いと云つてある。抽斎は友人多紀茝庭(さいてい)などゝ同じやうに、頗るオランダ嫌ひであつた。学殖の深かつた抽斎が、新奇を
(キ)趁ふ世俗と
(5)スウシャを同じくしなかつたのは無理もない。」(同上)
(C)「・・・然れども神よ、若し御意ならば我をして再び我夫の家に帰らしめよ。勿論我は
(ク)爾を捨てて我夫に帰る能はず。是れ爾に対して罪なるのみならず、亦我夫に対し て不貞なればなり。爾のしろしめす如く我夫に天地の正気の
(ケ)鍾まるあり、その壮大なること
(6)フガクのごとく、其香ばしきこと
(7)バンダの桜の如く、 其秀、其芳、万国与(とも)にたぐひし難し。
我れいかでか此夫を欺くべけんや。彼の正気は時に
(8)ウックツすることありと
(9)イエドも、明徳再び光を放つ時は、宇宙に存する
(コ)渾ての善なるもの渾ての美なるものは、彼の認むる所となるなり。偽善
(10)テンビは彼の最も嫌悪する所なり。」(内村鑑三「基督信徒のなぐさめ」)
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第1回 標準解答>
(一)
1.しそう 2.いっし 3.かかい 4.きくげつ 5.きゅうきゅう 6.だい 7.くゆ
8.ていわ 9.すうじょう 10.せつ 11.かいひょう 12.けいひつ 13.ぼちん
14.きしょう 15.はくさん 16.けいよう 17.そうふ(とうふ)
18.ほうでん 19.せいはん 20.ぼう
21.はなすじ 22.あ 23.いた 24.そ 25.さだ 26.のぞ
27.もすそ 28.ほとり 29.さかずき 30.たた
(二)
1.外連 2.綽約 3.匕鬯 4.糸毫 5.詈罵 6.瀛海 7.擬
8.白絖 9.襠高袴 10.隼脚 11.痴 12.柾 13.碣(碑)
14.渙然 15.莞然
(三)
1.込 2.杣 3.椚 4.粏 5.錺
(四)
1.恢宏・恢弘 2.辱知 3.賑恤 4.芳躅(広辞苑所載:ホウチョクとも・・・。“チョク”は現行音にナシ。*大字源では「ホウチョク:古人の立派な業績。賢人の遺業。」なお、「芳沢(ホウタク)」:(大字源)①良い香りの油。香油。②立派な徳行。一説に、かぐわしいこと、うるおうこと。かぐわしい衣裳と、つやのある玉佩をいう。) 5.受贓
(五)
問1
1.蓼虫 2.尸位 3.在邇 4.禅譲 5.挈瓶
6.続鳧 7.尽瘁 8.戮力 9.凛凛 10.虎踞
問2
11.オ 12.ウ 13.コ 14.キ 15.ア
(六)
1.ほとけのざ 2.いさは 3.いすか 4.いすのき 5.いせ
6.しちめんちょう 7.ゆきざさ 8.つゆくさ 9.つばめ 10.でく
(七)
1.こけい 2.かえり 3.ちんにゅう 4.うかが(ねら) 5.がいえん
6.おさ 7.てんざん 8.あらた 9.じょうえい 10.ふ
(八)
1.休祥 2.犂耕 3.夙成 4.老獪 5.丈母 6.香饌 7.洪濤
8.生黎 9.属纊 10.挿秧
(九)
1.手套 2.蛮触 3.腐芥 4.丙丁 5.姑公 6.慢蔵 7.筐 8.培塿(部婁) 9.麑裘 10.甘餌
(十)
(1)済勝 (2)康衢 (3)篆額 (4)刪除 (5)趨舎
(6)富岳(富嶽) (7)万朶 (8)鬱屈 (9)雖 (10)諂媚
(ア)たぐい (イ)はる (ウ)つうき (エ)こみち (オ)どぶいた
(カ)すこぶ (キ)お (ク)なんじ (ケ)あつ (コ)すべ
👋👋👋 🐑 👋👋👋