ジュリアン・ムーアが
これでアカデミー賞主演女優賞を獲得したんだ~。
若年性アルツハイマーを患った一人の女性の話。
最初は言葉を忘れていく。
場所を忘れていく。」
物の場所を忘れていく。
家族を忘れていく。
自分の名前を忘れていく。
自分の好きなもの忘れていく。
過去を忘れていく・・・・・
自分が自分でなくなっていく怖さ。
戸惑う周辺。
その先に何が待っているの?
絶望だけ?
自分はどこへ行ってしまうの?
そんな問いかけをしながら観ました。
109シネマ・グランべリーモールで。
金曜の夜なのに雨も降っていたせいか観客はパラパラ。
上映開始してしまってたけど、別にかまわないから入場させてくれとカウンターのオネエチャンに伝える。
だって、途中入場露骨に渋るんだもの。
バイト君だから融通効かないのは分かるけど。
まあ観ましたよ。
良かった。
切ない映画でした。
記憶が無くなるとは、自分が無くなることなんだ。
われ思う故われ在り、とはホントだ。
今の自分を自身が認識するには過去の経験と記憶が大事。
思い出も自分のものだ。
どんどん消えてなくなったら消えてなくなったこと自体が思い出せないのだから無いのと同じだ。
その先になにが待っているのだろうか。
いや何も待ってはいないだろう。
真っ暗な闇?
真っ白な無の世界?
分からない。
ただ戸惑い身を任せるしかない自分しかいない。
家族の顔も名前も忘れていく。
初めて会った人のように挨拶され戸惑う娘たち。
「アリスのままで」いつづけるとはどういうことなんだろう・
自分のままで、ありのままでいつづけるとはどういうことなんだろうか。