いじめをテーマにした小説。
悔しくて切なくて涙があふれて中断しながら読んだ。
10年以上前の本。
今まさにそのまま事件が起きている。
いじめ問題。
一言で片付けられない。
何気に手に取ったこの本を読み始めたらニュースが流れていた。
岩手県矢巾町の中学校いじめ自殺隠蔽事件。
ただ事じゃない事態。
根が深い。
陰惨な事件。
冷たい、切ない、深刻な事態。
世の中がおかしいと他人事で片付けたら自分も終わり。
いじめの当事者、見殺しにした周辺者、遺された者。
もう想像を絶する。
言葉が見つからない。
あいつが悪い、こいつが犯人、言うのは簡単だ。
蚊帳の外で評論する人。
自分がその場にいたらどうしているんだよ、と自身に問いかける。
厳しい問いかけの連続で読み進めていく。
苦しい物語だった。
見て見ぬふりした者たちは背負うは「十字架」
厳しい物語。
でも本当に辛くて苦しかったのは誰よ。
取り返しのつかない命。
ああ、馬鹿で文才が無い俺だから言葉が見つからないよ。
自覚あるなし関係なく代えの効かないものを奪ったらいけない。
理屈を超えた叫び。
今はこれしか書けない。