FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

厳しかった…重松清「十字架」

2015-07-28 15:50:16 | 日記

いじめをテーマにした小説。

悔しくて切なくて涙があふれて中断しながら読んだ。

10年以上前の本。

今まさにそのまま事件が起きている。

いじめ問題。

一言で片付けられない。

何気に手に取ったこの本を読み始めたらニュースが流れていた。

岩手県矢巾町の中学校いじめ自殺隠蔽事件。

ただ事じゃない事態。

根が深い。

陰惨な事件。

冷たい、切ない、深刻な事態。

世の中がおかしいと他人事で片付けたら自分も終わり。

いじめの当事者、見殺しにした周辺者、遺された者。

もう想像を絶する。

言葉が見つからない。

あいつが悪い、こいつが犯人、言うのは簡単だ。

蚊帳の外で評論する人。

自分がその場にいたらどうしているんだよ、と自身に問いかける。

厳しい問いかけの連続で読み進めていく。

苦しい物語だった。

見て見ぬふりした者たちは背負うは「十字架」

厳しい物語。

でも本当に辛くて苦しかったのは誰よ。

取り返しのつかない命。

ああ、馬鹿で文才が無い俺だから言葉が見つからないよ。

自覚あるなし関係なく代えの効かないものを奪ったらいけない。

理屈を超えた叫び。

今はこれしか書けない。


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