FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

絲山秋子再び「小松とうさちゃん」読む(#^.^#)

2017-05-04 22:44:44 | 日記
新潟県の私立大学で非常勤講師をしてる小松さん52歳と居酒屋「たられば」の飲み友達宇佐美通称うさちゃん。

そして自動車教習所教官だった変わり種の長谷川みどりさん52歳。

みどりさん今は八重樫という男が経営してる怪しい仕事「見舞い屋」というのをやってる。

ひょんなことから出会った小松さんとみどりのはなし。

本当に絲山秋子は読みやすい。

芥川賞作家だから純文学に属する?のだろうけどこんなオレでも分かりやすく書いてくれている。

でも分かりやすさとは裏腹に見え隠れしているテーマはとても重い。

クスッと笑える展開の中に洒落にならないような社会問題や心の闇や絶望的な閉塞感が顔を出す。

だから絵本を読まされたような気がするくらい読みやすく取っ付きやすいのに何かを引きずる。

でも昨日もここに書いたように元気にもなれるのはどうしてだろう。

灰色の将来の展望しか見えてこない世の中なのにそれでも今日生きていかなければならない。

30年前の自分がいまの姿を想像できなかったようにその繰り返しで生きていくのか。

だぶんそうなんだろう。

明るい未来は誰にとっても明るいの?そう問いかけてくるんだよね。

親子・会社内・マンション組合等の人間関係の難しさにシンドクなっている。

だけれども折り合いをどこかで付けて生きていかなきゃしょうがない。

年金問題。老後問題。過疎化。シャッター通り商店街。崩壊しかかるコミュミティ―。軽視されるモラル。

税金。失業率。ハローワーク。失業手当。解雇通知。原発…

全部人間×人間が絡んでくる。

自分に何かが欠けているのか社会全体がオカシナ方へ向かっているのか。

分からない。

無人島で生きられる経済力とスキルがあれば行くだろうか?

人間関係にウンザリしている。

考えることはやめたくない。

目をつぶりたくない。

耳はふさぎたくない。

だけど本に逃げ込んでいるのかもしれないとも思う。

現実逃避をしているのかもしれない。

でも生きるのをやめない。

やめれない。

読むんだ。

蒲団をかぶって泣いてもまたデスクスタンド点けて読みつかれるまで読む。

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