夜のとばり
帰宅途中の私の体を
包むように光が降る
香り高く
湿り気もなく
静かに風が
わき立ってくるのは気のせいか
森も湖も皆無な汚れた街で
激務と酒のハンマーでボロボロになった体に
聖らかな気配がわたしを包むのは幻なのか
行先も分からなくなる足取りに
投げやりな表情だけが映しだされる
叫びもしない
狂いもしない
すべて月が身代わりに
星はいらない
月がいい
祈るがごとく
見つめるがいい
その月はお前以外見る者はいないのだから
帰宅途中の私の体を
包むように光が降る
香り高く
湿り気もなく
静かに風が
わき立ってくるのは気のせいか
森も湖も皆無な汚れた街で
激務と酒のハンマーでボロボロになった体に
聖らかな気配がわたしを包むのは幻なのか
行先も分からなくなる足取りに
投げやりな表情だけが映しだされる
叫びもしない
狂いもしない
すべて月が身代わりに
星はいらない
月がいい
祈るがごとく
見つめるがいい
その月はお前以外見る者はいないのだから