FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

秋祭り特設会場を横目で見ながら

2019-09-15 16:03:38 | 創作詩
今日は仕事いや今日も仕事

明日も仕事

三連休ってなんですか

駅前広場は朝からお祭り騒ぎのエイサーよ

夜は地元の演歌歌手やバンド連中のオンステージは毎度のこと


みんなが連休を楽しんでいるときの仕事って本当に・・・・やる気出る

大学生の時は大晦日も正月も日通のペリカン便でバイトに暮れた


免許のない俺は配送補助でドライバーの指示に従って搬入搬出の繰り返し


控室で休憩中ガラス窓向こうのターミナルではトラックが出たり入ったり眺めてる


まだバブルも弾けていない1986年の狂騒

暇な一日が恐かった

夢もなく六畳一間のアパートで一日中寝ていて夕方目覚めた時


ああ俺はこのまま何者にもなれず一生終えるのだと怖気づいた


浮かれ学生なのにディスコもディズニーランドも出番なく

フェイドアウト


大学も単位スレスレ留年スレスレ

フェイドアウト


学食で生姜焼き定食ライス大盛りかっこんでバイトに行く

明け方朦朧としながらボロアパートへ帰る日々360日

古本屋で一冊50円の片岡義男をまとめ買い


充血した目で読み続けた


涙が出た



片岡義男の物語は頭に入ってこない



まずバイクの後ろに乗せる彼女がいない

金もない


大体バイクがない

大藪春彦に変えた


理不尽さと不甲斐なさが際立って怒りがこみ上げた


ブラウン管の画面からは銀座ー渋谷ー六本木ー赤坂に溢れるボディコンの女らが飛び出してきた


ああ違う世界に生きているんだオレ・・・・・・


コップ一杯の浅い経験と未熟な判断しかできない子供

それは作られた世界だということを見抜けなかった

まやかしと幻影のハリボテノの世界を恋い焦がれた

踊らされた

いいように転がされた


今思う のたうち回って良かったじゃないかと

その孤独と羞恥心と悔し涙は10年20年と熟成されて最高のモルトウイスキーになると

お祭り騒ぎはもう終わった

全ての人々がうつむいて家路へ急ぐ


お祭り騒ぎを見ていた男はもう心疼かない

すれ違いながら静かに酒場へ向かう


なぜならひと仕事終えたからだ

明日も仕事だけども憂鬱にならない

なる暇がない


そう生きようと遥か昔に独り築30年のアパートで誓ったから





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相手と距離感をとる上手さ

2019-09-15 12:37:25 | 雑感等々
サンドウィッチマン

誰も傷つけない笑い

なるほど

売れない時代に1DK  二人喧嘩もせずに過ごせるコミュニケ―ション力

近すぎず干渉せず。かと言って冷たくなる事もなく

身近な相手にイライラしたり当り散らしたりせず

なるほど相手に対して甘えないとはこのことかもしれない

熱くもなく冷めてもない


でも面白い


コントも漫才も安心して笑える



どつき漫才は苦手

パシーンとボケ担当に頭を叩くその絵柄がダメだ


自分がされたら絶対に嫌なことだから


これを面白がってウケ狙いでやる男子が昔は多かった


自分も嫌だし他人を見ても嫌だ

昭和の時代はどつきや張り手や蹴りが普通だった


終わった時代終わった笑い

新しい時代新しい笑い


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