だろ？
え？
生まれながらにして、皆、罪人なのに。
なんで、自分は違うんだよとか、言うかな。
分かってねえな。
この世で何年生きてきたんだよ？
この汚れた街で、自分に嘘をついて、染まらずに、汚れずに、
と思い込んで生きてきたんだろうが？
自分に嘘は、苦しいよな。
ですよね。
すれ違いの世の中に、
千分の一の確率も危うい出会いがあると聞きました。
歌舞伎町で蹴飛ばされて、さっき飲んだ酒を吐いて、そこらのサラリーマンに
髪の毛つかまれ、そんなことを晒して、花園神社に寝ていました。ゲロと血だらけで。
そんなダメな大学生だった時に、手を差し伸べずに、悲しみに瞳を潤ませ、
静かに僕の姿を、見守ってくれた。
都会の冷たい空気と、無慈悲な現実に、なけなしの勉強だを払って乗り越えました。
あれから30年以上。
いまだに成長していない僕が、生きています。
だから、どうか。
心配しないで、貴女は生きてください。
ね？
好きなように、
生きてきて。
好きな時に、泣いて。
わがままを、つぶやいて。
いつも私を困らせて。
でも、まだ、まだ、貴方のことが大好きだから。
見て見ぬふりしてあげるよ。
どうぞ、大好きなお酒を飲んで。コップを落とさないでね。
愛しているわ。まだ。大丈夫。
うそでしょ？
ないよね？
でも、在る時がるからね？
海沿いの横浜には無いけど、奥地の町田市にはあるかもね。
卒業時に、区切りをつけて、名残り気な気持ちを引きずる。
あなたは、
孤独を望んでいたのに、今さらに。
男の心は、気紛れ。
女の心は、領収書。
申告、済みました？
