日本の問題と解決策を考える

一石五鳥の地球温暖化防止策を考える
 
日本の真の活性化を考える  吉川忠雄

天然ガス、韓国は米国から安く買っているのに・・・・日本はまだ

2012-03-26 08:38:28 | 日記
原発の稼働が停まって火力発電の燃料使用量が増えているのに、イラン危機で石油・天然ガスが高騰しているため、火力発電の燃料代が大幅UPし、電力会社は軒並み赤字となったと発表されています。

(天然ガスの単価は石油の2/3程度となることが多い)

そして東電は電力料金を大幅に値上げしました。

またそれも理由にして、9電力会社は原発の再稼働に全力を上げています。

関西電力の八木社長は3月23日の記者会見で「状況の改善に向け、停止中の原発の再稼働に全力で取り組む」と語りました。

しかし、天然ガスを日本が東南アジアや豪州などから購入している価格は世界で一番高価です。

韓国はすでに米国から安く天然ガスを購入しています。

その単価は日本が購入している単価より4割近く安いのです。

東電に記者がその点を質問すると、「情報を収集しているところです」と言う返事。

いまだにそんなことを言っているほどコスト低減努力が足りないのです。

地域独占と「総括原価方式」のため、掛かった経費に利益を乗せれば認められる殿様商売を続けてきた体質のためでしょう。

日本政府も米国と天然ガス購入の交渉を始めたと言っていますが、原発再稼働を進めたいためか、本気度は不足しているようです。

ただ、天然ガスの埋蔵量は各地に多く、開発は世界的に進められており、近いうちに産出量も増え、価格も下がると予測されます。

燃比が倍ぐらい良くなる「最新ガス発電+給湯システム」を早く多く導入することも急務です。

長期的には日本近海のメタンハイドレート開発も、藻類培養による油の生産なども期待できます。