★鬼怒川など一級河川の洪水危機予測と避難指示の指揮系統に疑問有り!
今回大水害となり、特に常総市では逃げ遅れた人が多くて、命からがら危く救助された人が多数、後から死体で発見された人が2人という事態になりました。
今、高杉徹市長と幹部が堤防決壊直後さえも避難指示を出さなかった地区がいくつもあったとメデアで批判されています。
この市長は「鬼怒川が決壊するとは全く考えていなかった」と言う趣旨の発言をしていました。
ところが常総市内や周辺の鬼怒川の堤防は「10年に1度の豪雨でも耐えられるように近く大きな改修増強工事をする予定」になっていたという話です。
その工事の前であるのに、そして二つの台風による2方向からの湿った風が吹き込んでぶつかった所で積乱雲が長期継続的に発生し、豪雨が続いているという特別な情況が報道されており、鬼怒川の水位が危険なほど高くなっていると住民からの通報も有った時にもこんな認識だったとは・・・この市長は水害に異常に鈍感という他ありません。
ただし、問題は市長らだけではありません。
そもそも 一級河川の管理は国土交通省の水管理・国土保全局(旧河川局を含む)であり、水位の観測もそこの任務で、市では独自に観測していませんし、専門家もいません。
上流を含めての雨量観測と予測は気象庁です。
国交省の水管理・国土保全局と気象庁は果たしてどういう連携で堤防の越水や決壊の危機管理をしていたのか?
官僚的縦割りで、連携が不十分だったのでは?
また、県や市にどう伝えていたのか?
県はその情報をどう受け取り、どう対応したのか?
市には氾濫予測能力が無いと判っているはずなのに・・・間に合うような住民避難指示のためにどこまでやったのか?
「住民への避難指示の実行は県や市の責任でやる仕事」だからといって、「避難指示の判断まで県や市の責任でやる仕事」と見なし、官僚的な縦割り意識があって、踏み込まなかったのでは?
少なくとも、極めて不十分だったのでは???
この点があまり報道されていません。 メデアが遠慮しているのでは?
・・・とも思えます。