27日に開かれた百条委員会の公開資料によりますと、聞き取り調査去年12月、最大会派「自民」の山口晋平県議と立憲民主党系の第4会派「ひょうご県民連合」の迎山志保県議に対して実施されたということです。それぞれ、去年4月に訪問してきた元総務部長と、30分ほどやり取りを交わしたということで、そのなかで私的情報がプリントされた紙を見せられたうえ、告発文書の作成者は信用できない人間だと印象付けるような趣旨の発言があったということです。

 元総務部長は、去年10月百条委員会の証人尋問に出席。私的情報の漏洩について質問された際、情報をプリントアウトして所持していたことは認めたものの、第三者に見せたことについては答弁を拒否していました。29日の会見で斎藤知事は「(調査の内容を)読みました」「本人に確認したところ否定したので、否定されたことを受け止めている」と話しました。

 また、情報漏洩疑惑については、県が第三者委員会を設置して経緯を調査していて、斎藤知事は自身の事情聴取があった場合「真摯に対応していく」と答えました。報告書の公表については明言を避けました。

 斎藤知事の疑惑を調べる百条委員会は、2月議会の期間中に報告書を提出することを目指しています。

節分のライン素材(鬼と豆まき)

デマだ、捏造だ。誹謗中傷だ。

そんな言葉が飛び交った元県民局長による告発文書を巡るSNSへの投稿。

それが知事選にも少なからず影響したのですから、ハッキリさせてもらいたいです。

その場が百条委員会であり、知事の記者会見です。

もうこの様な公的な場での発言や証言しか信用できません。

 

29日の斎藤知事の定例会見での知事の発言は重いです。

昨年12月、聞き取り調査での県議2人の証言によると、

井ノ本元総務部長に渡瀬元県民局長の私的情報を印刷した紙を見せられ、

こんな事を書く様な人物の告発は信用できないだろうと井ノ本氏。

つまり井ノ本氏は告発文書は信用に値しない、嘘八百だと言いたかったのでしょう。

 

ところがこの私的情報は公用PCに保存されたもの。

それを勝手に印刷をし、あちこちで拡散させる事は公務員の守秘義務違反にもなる筈。

そもそも渡瀬元県民局長のPCを没収したのは片山前知事ですから、

発信元は片山氏だと考えるのが妥当です。

それをプリントアウトして所持していたのが井ノ本氏。

片山氏、井ノ本氏、そして斎藤知事。

言わずと知れた牛タンクラブの仲間たちです。

県議2人は井ノ本氏から私的情報を見せられたと証言し、

斎藤知事は井ノ本氏にこれは事実かと確認したところ、井ノ本氏は否定。

さあ、どちらの言い分を信用するかですが、

斉藤知事は記者会見で井ノ本氏の主張を信用すると発言。

つまり県議2人は嘘を付いていると言っているようなものです。

 

ところが偽証罪に問われる百条委員会で井ノ本氏は私的情報漏洩については証言を拒否。

これは暗に情報漏洩を認めたようなものです。

勿論、知事は百条委員会の内容を知っている筈。

それでも2人の県議よりも井ノ本氏の発言を信用する知事。

聞き取り調査と百条委員会、そして個人的に問い質した返答。

公的な場での発言と、私的な場での発言。

どちらが信用できますか?

 

どこまでも持論を曲げない斎藤知事。

どうしてそんなに頑なのかと、言いたくなります。

 

この騒動で県議や県職員が自死していると言われています。

その原因が知事とは言いませんが、それでも遠因になっているのではと。

勿論、だからといって責任を取れとは言いませんが。

 

渡瀬元県民局長の自死は百条委員会で私的情報を暴露される事を嫌ったと言われ、

竹内元県議は嫌がらせの電話、メール、自宅周辺での批判者らの徘徊で鬱状態になったと想像します。

勿論、この二人の自死は斎藤知事の所為とは言えません。

しかし竹内元県議の場合、斎藤知事の応援者である立花氏の嫌がらせが端を発しています。

斎藤擁護の人達はそれを否定していますが、

直接でないにしろ立花氏の煽る発言が一因となっているのは事実です。

一連の騒動を知る立場として知事はもう少し謙虚になるべきです。

なにか他人事の様な知事の発言には落胆します。

 

選挙で再選されたのですから、県政を進める為にも謙虚になって欲しい、

その為にも反省すべきは反省し、公平中立な立場で考え、そして発言して欲しい。

県民のひとりとして、そう願います。