ボーッとしたまま水を飲んでると色んな考えが浮かんできます。
「あー、またリタイアかぁ~」、「あれだけ練習も大会参加もしたのにダメなのか」、「いちごマンにならなければ良かったかな?」
「みんなに偉そうに100km走ると言ったのに情けない」、「他のラン友たちは完走したんだろうなぁ…」、「また一からやり直し?」etc.
そんなことを考えながら水を飲み終えようとしたとき、
ふと、「なんかおかしいな?」と疑問が湧き上がりました
さっきまで何とかギリギリで関門に間に合うと思って走ってたのに、なぜここに来て無理なのか?
次の瞬間、ハッと気付きました!
賢明なブログ読者の方は既にお気づきですね
そうです、オイラは計算ミスをしていたのです
次の関門は84km地点、ここは82.5km地点。てことは。
84km-82.5km=1.5km
そうです、残りは2.5kmではなく1.5kmだったのです!
なんてこったい!アホや、わては日本一のアホや!!(なぜかここだけ関西弁)
いやー、子供の頃から数字には弱かったけど、こんな簡単な引き算も出来なくなるほど思考能力が低下していたのですね。
慌てて腕時計で時間を確認します。
関門時間まであと11分少々。
急いで計算開始。
ここから先、同じような道が続くとして、頑張ればキロ7分ペースでは走れそう。
だとすると1.5kmならば7分+3分30秒だから10分30秒で行ける、かも。
「しかし、そう上手く行くのか?」、「足も痛いし、リタイアでも良いのでは?」、「去年は関門ギリギリで止められてバツの悪い思いをしたなぁ」
とネガティブな考えが浮かびます。
その反面、「せっかくここまで来たのに、ここでリタイアはもったいない」、「ここでリタイアしたら、また一年間嫌な思いを引きずるぞ、それで良いのか?」
「頑張るだけ頑張ってのリタイアなら自分でも納得出来るはず」
などといった考えも浮かびます。
実際はこういった感情がまとめて一つになったモノが湧き上がってきたのですが、考えた時間は1,2秒ほどでした。
次の瞬間には走り出していました。
もうあーだこーだ考えている時間は無いのです。
とにかく走らねば!
走りながら考えればいいのです。
もはや計算が合っているのかどうかさえも自分では判断出来ない。
がむしゃらに怒濤の勢いで走ります。
しかし、早めに気付いてホントに良かったです。神はまだオイラを見捨ててないようです。
これまでのオイラだったら諦めても仕方のない情況でしたが、走る決断をしたのも不思議な感じではあります。
第5関門の時のような登り坂ではないので肉体的には楽ですが、精神的につらい走りです。
先の方には既に諦めたのか歩いているランナーがいます。
まだ頑張れば関門に間に合うのにもったいないなぁ~と思いますが、既に限界なのでしょうね。
カップルのランナーを追い越したとき、女性の方が
「あ…いちごちゃん、がんばって~」と応援してくれました。
アップアップの状態だったので声が出ず片手を上げて応えました。
しかし、長い…
なかなか、関門が見えてきません。
30秒おきぐらいに時計で時刻とペースをチェックし、カーブを曲がる度に関門が見えないか前が見えにくい
いちごマスクを捲って前を見ますが、いっこうに関門は現れません。
時間はドンドン減っていくので気持ちは焦る一方です。
そして、ようやく関門が見えてきました!
200mほど先に車や人の姿が見えます。
「あと、2分!」
係員の叫ぶ声が聞こえます。
もう関門突破は間違いありません。が、スピードは緩めることなく走り
ついに第6関門通過!
残り時間、1分ジャスト!
いや~、危なかった
ゼェゼェ、ハァハァいいながら、しばし休憩。
ここがゴールならどれだけ良かったか。
だけど関門はあと一つあります。
しかも、その間には阿蘇カルデラのもう一つの難所、阿蘇谷へと下る急坂があるのでした。
(つづく)
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「あー、またリタイアかぁ~」、「あれだけ練習も大会参加もしたのにダメなのか」、「いちごマンにならなければ良かったかな?」
「みんなに偉そうに100km走ると言ったのに情けない」、「他のラン友たちは完走したんだろうなぁ…」、「また一からやり直し?」etc.
そんなことを考えながら水を飲み終えようとしたとき、
ふと、「なんかおかしいな?」と疑問が湧き上がりました
さっきまで何とかギリギリで関門に間に合うと思って走ってたのに、なぜここに来て無理なのか?
次の瞬間、ハッと気付きました!
賢明なブログ読者の方は既にお気づきですね
そうです、オイラは計算ミスをしていたのです
次の関門は84km地点、ここは82.5km地点。てことは。
84km-82.5km=1.5km
そうです、残りは2.5kmではなく1.5kmだったのです!
なんてこったい!アホや、わては日本一のアホや!!(なぜかここだけ関西弁)
いやー、子供の頃から数字には弱かったけど、こんな簡単な引き算も出来なくなるほど思考能力が低下していたのですね。
慌てて腕時計で時間を確認します。
関門時間まであと11分少々。
急いで計算開始。
ここから先、同じような道が続くとして、頑張ればキロ7分ペースでは走れそう。
だとすると1.5kmならば7分+3分30秒だから10分30秒で行ける、かも。
「しかし、そう上手く行くのか?」、「足も痛いし、リタイアでも良いのでは?」、「去年は関門ギリギリで止められてバツの悪い思いをしたなぁ」
とネガティブな考えが浮かびます。
その反面、「せっかくここまで来たのに、ここでリタイアはもったいない」、「ここでリタイアしたら、また一年間嫌な思いを引きずるぞ、それで良いのか?」
「頑張るだけ頑張ってのリタイアなら自分でも納得出来るはず」
などといった考えも浮かびます。
実際はこういった感情がまとめて一つになったモノが湧き上がってきたのですが、考えた時間は1,2秒ほどでした。
次の瞬間には走り出していました。
もうあーだこーだ考えている時間は無いのです。
とにかく走らねば!
走りながら考えればいいのです。
もはや計算が合っているのかどうかさえも自分では判断出来ない。
がむしゃらに怒濤の勢いで走ります。
しかし、早めに気付いてホントに良かったです。神はまだオイラを見捨ててないようです。
これまでのオイラだったら諦めても仕方のない情況でしたが、走る決断をしたのも不思議な感じではあります。
第5関門の時のような登り坂ではないので肉体的には楽ですが、精神的につらい走りです。
先の方には既に諦めたのか歩いているランナーがいます。
まだ頑張れば関門に間に合うのにもったいないなぁ~と思いますが、既に限界なのでしょうね。
カップルのランナーを追い越したとき、女性の方が
「あ…いちごちゃん、がんばって~」と応援してくれました。
アップアップの状態だったので声が出ず片手を上げて応えました。
しかし、長い…
なかなか、関門が見えてきません。
30秒おきぐらいに時計で時刻とペースをチェックし、カーブを曲がる度に関門が見えないか前が見えにくい
いちごマスクを捲って前を見ますが、いっこうに関門は現れません。
時間はドンドン減っていくので気持ちは焦る一方です。
そして、ようやく関門が見えてきました!
200mほど先に車や人の姿が見えます。
「あと、2分!」
係員の叫ぶ声が聞こえます。
もう関門突破は間違いありません。が、スピードは緩めることなく走り
ついに第6関門通過!
残り時間、1分ジャスト!
いや~、危なかった
ゼェゼェ、ハァハァいいながら、しばし休憩。
ここがゴールならどれだけ良かったか。
だけど関門はあと一つあります。
しかも、その間には阿蘇カルデラのもう一つの難所、阿蘇谷へと下る急坂があるのでした。
(つづく)
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