日経電子版を読んでいたら、GOETHEとコラボしたWEBサイトに、石原慎太郎「この国で一番贅沢な地域」 湘南というコラムがありました。日本という国、北端の宗谷岬から南端の与那国島までの長さは、アメリカ北端のナイアガラの滝から南端のフロリダのキィウエストまでの距離に匹敵しているとのこと。そのコラムの最初の文章をそのまま紹介させていただきます。
「そのなかでどこが一番住みやすく洒落て素晴らしい土地かといえば、これまた人さまざまだろうが私は自分が住み慣れた湘南と信じている。それは何といっても気候の温暖さとさまざまな便宜性、そして風物の変化の豊かさだろう。首都東京まで一時間たらずの距離にあり、しかも地域の中心には日本の三大古都の一つ、鎌倉があり、目前には黒潮の分流が洗う温暖で豊穣な海、相模湾が開けているのだから。その意味ではこの国で一番贅沢な地域といえるはずだ。」
鎌倉を紹介するブログを開設して1年くらい経ちますが、その歴史を学び、そこに出てくる登場人物に興味をもち、彼らの足跡を探すために多くの史跡を巡り歩いています。知れば知るほど奥深く、興味はつきません。京都や奈良にない鎌倉の「良さ」は何か?その答えはまだ見つかっていませんが、「この国で一番贅沢な地域」というコラムを読み、ちょっと自信をもちました。
そしてエンディングには 「稲村ケ崎を過ぎてその先に広がる七里ヶ浜沿いの魅力も素晴らしい。(中略)江ノ島までの七里ヶ浜の展望は沿線に点在する洒落たレストランやブティックを合わせると日本の他にはない、なかなかのものだ。(中略)いずれにせよ湘南というのはこの日本では最も恵まれた粋な素晴らしいエリアといえるに違いない。私にいわせれば日本のコートダジュールというべきだろう。」 コートダジュールですか、いい響きですね。