人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

塩沼亮潤大阿闍梨を知る

2020-12-22 17:30:25 | 日記

以前このブログで夢窓国師の『夢中問答』を読み始めたと書きました。この問答の相手は足利直義。足利尊氏の弟で室町幕府開創時のナンバー2の権力者です。一方の夢窓国師は臨済宗の僧ですが、鎌倉幕府、朝廷、室町幕府のトップがこぞって教えを乞うた人物でもあります。どれほど傑出した人物でも決断する時には必ず迷いがあります。その迷いの中から一筋の道を見い出すのに、いにしえの古典・故事などを熟知した優れた先達の一言が導くことがあります。それは占いとは違い、自身もそれなりの経験や学識がないといけません。何故こういうことを書くかと言えば最近の政治家の傍にそういう優れた人物がいないことを嘆いているからです。最近の出来事をみると余りにも嘆かわしく、情けなくなります。ちょっとでも諫言する人がいないのかと・・・。

こんな気持ちで鬱々とした日を過ごしていましたら、先週の土曜日の朝に「サワコの朝」をみていましたら塩沼亮潤という方が登場していました。全く知識がなかったのですが、番組の中や後で調べてみて、大峯千日回峰行、四無行、八千枚大護摩供の厳しい修業を成し遂げた方だと知りました。書いたものを見ても実感が湧かないのですが、本人の口から修業の内容を伺いますと、なるほど悟りを得るための修業とはこういう壮絶なものかと・・・。しかし塩沼大阿闍梨の座った姿勢、話す言葉は真に謙虚で、これだけの苦行を耐えてきた方とは思えない清々しさを感じました。それに実績があるので言葉に嘘がありません。慈眼寺のHPにあった言葉です。

一日を過ごせたら 心のなかで「ありがとうございました。」と感謝すること。

全ての出会いに感謝して 常に自分を省みて どんな存在にも敬意を払い 謙虚に素直に生きて 人生を楽しむことです。

なんとも心にしみます。写真は塩沼大阿闍梨が最初に修業した吉野山の金峯山寺です。何回も行きましたが、桜のシーズンは最高でした。

コメント
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