7月31日に治療薬アイリーアの第1回目の注射をしたことを8月2日に報告しました。この処置は感染防止のために手術室で行うためかなり緊張しましたが、実際は10分程度で終了し、病院に着いてから2時間ほどで帰宅できました。処置後は眼帯を着けた生活で不便でしたが、翌朝には何時ものような生活に戻りました。そのあと8月10日の術後診察結果は、視力検査では視力の回復が見られ、黄斑の写真もボコッと膨らんでいた黄斑の中心窩が半分位までへこんでいました。また電線や水平線など景色を見ても以前より歪みが少なく、注射の効果はあったようです。
このアイリーナの注射は1カ月おきに3回打つことになっています。それで2回目の注射は8月27日で今回のブログでの報告となりました。その結果ですが、いまではいつも視界の中に見えているゾウリムシの影が以前より薄くなったようで、モノの歪みもさほど感じられなくなりました。まだ完全復活には至りませんが、確かに薬は効いているようです。最初に目の異常に気づき眼科に駆け込んだのが7月2日でしたので2カ月ちょっと経過したことになります。このコロナ禍で手術延期の話が報道されている中、はやい処置が出来たのは幸運でした。3回目は10月の予定ですが、感謝しかないですね。
さてNHKラジオの宗教の時間という番組にー道元『正法眼蔵』を読むーがあります。その第5回に「空華」という言葉が出てきます。解説には、空華とは眼の病気などによって空中に見える実在しない花のこと。道元は『円覚経』や『首楞厳経』からこの説を引用していると書いてあります。空華の詳しい説明はここではしませんが、古くからこの視界のなかに花のようなものが見える眼病があったようです。講師は飛蚊症か閃輝暗点といった眼病ではないかと言っていますが、黄斑変性症も花のようなものが見えますので、このことかと思った次第です。余談でした。
写真は東京2020オリンピックのセ―リング470予選を七里ヶ浜海岸から写したものです。iPhoneではこれが限界ですが、じっと見て水平線が歪んで見えたら要注意です。