今日は太田道灌の旧跡を訪ね、久しぶりに鎌倉市内を散策しました。くもりの天気予報でしたが、午後にはすっかり晴れ、気持ちよく歩けました。写真は散歩の途中で見つけた彼岸花の群生。コロナ禍で自宅に閉じこもっていて見失いましたが、もう秋がすぐそこまで来ているようです。
曼殊沙華一(ひと)むら燃えて秋陽つよしそこ過ぎてゐるしづかなる経(みち)
学生時代の教科書にのっていた歌ですが、記憶には上の五七五しかなく、ずっと俳句だと思っていました。今回調べてみましたら木下利玄が大正14年(1925)に『李青集』に発表したものでした。曼殊沙華と「ひとむら燃えて秋陽つよし」という美しい響きが子供の頃の脳裏に焼きついたと思います。お彼岸頃に咲き、お墓のそばに植えられているため、美しい花なのですが、どうしても不吉な気配があるせいで「死人花」とか「地獄花」とか余り近づきたくない名前で呼ばれることもあります。それで曼殊沙華というもう一つの名前が登場したのでしょう。
因みに花言葉は「あなたに一途に」。ひとすじの茎に深紅の花を咲かせることからついたようですが、その一途さは不倫でもしたらタダじゃ済まないかもしれません。