ご存じ弥次郎兵衛・北八の道中記で知られている「東海道中膝栗毛」ですが、この膝栗毛とは栗毛の馬に代えて膝で歩くという意味だそうで、私の東海道五十三次を徒歩で歩く道中記のタイトルも馬を現代風に電車や自動車にアレンジし「東海道中膝車」にしてみました。
本来ならお江戸の日本橋を起点にして五十三次を歩くのですが、私の場合、昨年7月まで京都に住んでましたので、起点は京の三条大橋。京都に住む町衆が用あって江戸に下るという設定になります。実際のところは、仕事もありますので、一気に日本橋まで歩くわけにもいかず、旅費を節約するために、少なくとも桑名までは京都にいる間に行ってみようと言うことになったわけです。
と言うことで、2015年の1月に橋の西岸にある弥二さん・北さんの銅像に道中の無事を祈り、三条大橋をスタートしました。写真は広重の「三条大橋」とほぼ同じアングルで撮ったものです。遠くに見える山は比叡山。江戸時代には高い建物はなかったでしょうから、浮世絵に描かれているように比叡山は今よりも大きく見えたはずです。手元には、山と渓谷社の「ちゃんと歩ける東海道五十三次(五街道ウオーク・八木牧夫著)を用意しました。ポケットにも入るコンパクトサイズで、旧東海道の道筋も分かりやすく紹介されており、重宝しています。
三条大橋からは三条通りを大津を目指して歩きます。蹴上を過ぎた旧東海道の分岐点までは府道143号線沿いを行き、途中から旧東海道に分かれます。旧道の雰囲気を楽しみながら歩くと山科の町に着きます。そこからは京阪京津線と平行して歩けば、大谷駅を過ぎたところに「逢坂山関所跡」があります。
1年前の道中記を「なんで今UPするの?変じゃない」と言うことになりますが、2016年になり東海道を歩きを再開するために、これまでの道中を振り返ってみることにしました。
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