寝台特急

昨日雪が降らなかったら根室へ走ってエスカロップを食べようかと思っていたけれど路面が荒れてしまったので、危ないからそれも当分お預け。

冬限定のSLが走り始めたらしいけれど、これも荒天のため途中で引き返したと新聞に出ていた。

一方で札幌から大阪まで走る 寝台特急「トワイライトエクスプレス」。
3月で運行が終了するらしいが、天候悪化にも負けず16時間遅れで何とか大阪に到着したらしい。
遅れたことへの苦情も出ず、それどころか特急券の払い戻しも断って記念に持ち帰った人もいるとか。

そう云えば昔、寝台特急「日本海」に乗ったことがある。
釧路から特急とは名ばかりの鈍行並みの遅い国鉄車両に揺られ、津軽海峡をフェリーで4時間。
青森で接続したのが「日本海」だった。合計30時間の旅。

朝になると寝台が畳まれて椅子に座らされた。
新潟駅で進行方向が逆になったのを覚えている。
ゲームもウォークマンも無い時代なのでとにかく耐えて座り続け、鉛色の日本海を延々と眺めていた。

辛い旅だったのに何故か、もう一度乗っても良いかなと云う気になるが残念ながら「日本海」はすでに廃止されている。

開業が間近に迫っている北海道新幹線には是非乗ってみたいが、寝台特急にもSL同様に捨て難い魅力がある。

「トワイライトエクスプレス」で豪華なフランス料理のコースを食べるのも良いかも知れないが、
私は やはり日本海を見ながら 寝癖の付いた頭で白湯のような薄い茶を文句を言いながら飲み、少し冷えた駅弁を噛みしめたいのである。