北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

繊細な心が邪魔をする 第二部 トド・ラッコ・パンダ

2015-01-29 14:49:28 | 日記
時計を見ると午前二時を過ぎ、まさに丑三つ時。

やっと宴会も終わったようで、寝静まっている人のことなど気にする風もなく酔っ払いはデカイ声で寝る支度。

あちらこちらから聞こえる鼾の中、眠気が何処かへ飛んでしまって困り果てていたら、突如大きな手を打つ音。

力いっぱい両手を打ち合わせて、多分掌がヒリヒリしているのではないかと心配する程の音だ。
(何だろう) と思って そっと見てみると 薄明かりの中 義兄が簡易ベッドの上で寝たまま手を伸ばしてバチンと柏手?
この時期に蚊でもいたのかと思ったが、そうでは無いらしい。どうやら寝惚けて暴れている様子。
寝言がスゴイとは聞いていたが暴れるとは知らなかったのでビックリ仰天。大きな音に反応して部屋中の鼾が消えた。

5分程経つと、またモゴモゴ音とバチン、バチン、バチン、バチンと拍手を繰り返す。足だって蹴ったり曲げたり重ねたり。
横向いてバチン。うつ伏せで両手を上げてバチン。
クルリと回ってバン。
そのまま起こした状態を想像してみたら・・・・・盆踊りに似ているように思えてきた。
横になったまま、力の籠った強烈な盆踊り状態で とにかく常に動いている。

(こりゃ写真を撮らなくちゃ) とコンデジを取り出して数枚撮影。
私のポッチャリ腹が霞む程のブックリ腹のトド。ラッコが貝を割るように両手で3回ほど腹をバンバンバンと叩き、次に両手を胸の前に伸ばして相撲取りのように柏手をバンバンするのだ。眠っていた人も何事かとムックリ起き上がって覗き見している。

無視して寝ようとするとバンバンバン。(眠れるかなぁ) と思うとバンバンバン。
諦めてもう一度見てみると暑いのか いつの間にか上半身は裸になっていた。
下半身も半ケツまで下げて横向き。足の方には女性陣が枕を並べているはずだ。
薄明かりの中、半ケツのトドを見て吐いてはいないだろうか。


もう一度写真を撮っているとムックリ起き上がって、まるでパンダのように座った。そして そのままバンバンバン。
関取に昇進したパンダに見えなくもない。

そのまま明るくなるまでバンバンバンは続いた。
場所が場所なので、何かが乗り移ったのかと思うと怖くなってきて眠気も吹っ飛んだまま 布団を被って迎えた朝。

眠りを妨げられた人達が「いやいや驚いたね」と言い合う中、やっとバンバンを終えたトドは熟睡。

「写真撮っていたでしょ、急にストロボが光ってさ」と云う人に平謝りの私。
「いやいや、ストロボなんか関係なしに寝られないよ」と云って笑われた。

せっかく撮った写真。親戚一同から投稿はダメと云われたので 見せることができないのが本当に残念だ。