少しだけ早起きをして近くの海辺にある「道の駅 恋問(こいとい)」へ行った。

10月末から解禁となっているシシャモ漁の模様を撮るためだ。

朝食もとらずに車を走らせるなんて、病院の診察日以外には考えられないのだが、漁師さんの朝は早いので 少しはヤル気を出さなければならない。
漁は沿岸で行われるので、海岸から船が網を引いて走り回っているのを見ることができる。

魚体が小さいので網目が細かい分 抵抗が大きいようだ。

網を引きながら走る船からは、踏ん張り具合を示すように黒煙が立ち上る。

外で10分も見ていると寒さで身が縮む。
ヤル気は急激に萎み、車へ逃げ帰ってヒーターを MAXにした。
身体が温まるると 今度は少し物足りなくなり、先にある白糠(しらぬか)漁港へ足を延ばした。
港の岸壁では、鮭漁を終えた船が大掃除の真っ最中。
寒い中、船倉を洗い 網やロープに消防艇のように水を噴射して汚れを落とす作業が行われていた。

見ているだけでゾクゾクする光景だ。


もう少し待っていたら、シシャモを満載した船が戻ってくるのだろうが、朝飯をとっていないので、(もう充分) と云う気持ちが膨らみ、さっさと自宅へ逃げ帰った。