港にある観光施設MOOで爬虫類、猛禽類展が開かれた。
こどもの日に合わせた催し物のようだが、爬虫類や動物好きな私も子供の中に混じってワクワク、ドキドキ。
実は私、子供の時 親に隠れて家で子ネズミさんや蛇さんを飼ったことがある。
子ネズミさんは偶然見つけたもので、胸ポケットに隠して登校しポケットからチョコンと顔を出させて一緒に授業を受けたこともある。
蛇さんは青大将で、多分何処かの野原で見つけて持ち帰ったのだろう。パンとかを与えていたのだが、肉食系には食事が気に入らなかったようで逃げられた。
爬虫類、猛禽類展は入場無料だが、蛇を首に巻くと300円、梟を腕にとまらせると300円 と小出しに料金が発生する仕組みだ。
隙があれば食いついてやろうと企んでいるような目をした鷹。
ただただ眠い目をしている梟もいる。
釣ったザリガニは、持ち帰ってどうするのだろう。
「蛇を首に巻かないの?」と訊くスリスリは、その瞬間を写真に撮りたいのだろうけれど、蛇さんと何度もチュッチュしたことのある私は300円も出して首に巻くのが楽しいとは思えない。
飼っていた蛇さんの最期は知っている。
近所のオジサンの「蛇だぁ」と云う声と共に集まった近所の人に殴り殺されたのだ。
子ネズミさんの最期は知らない。多分オッパイを与えられないまま餓死したのだろう。
せっかく一緒に授業を受けたクラスメートなのに、私が餌の事まで考えなかったのが悪いのだ。