奥様を病院で降ろして、診察が終わるまでただ待っているのも辛いので時間つぶしのために春採湖を歩くことにした。
今年初めて見る湖は凍結した上に雪が載って真っ白になっていた。
その上に点々と描かれているのは小動物の足跡。
木々の葉が落ちているのでスカスカになり見通しが良い。
対岸を歩く人の姿も丸見えだ。
湖の上に何かが載っている。時々形が変わるので人のようだ。
人が乗っても割れない程に厚く凍結しているらしい。
ウォーキング途中の奥様も一度足を停めて不思議そうに見ている。
「何をしているんでしょうかねぇ」と話し掛けるきっかけができた。
「ワカサギはいないはずなので何かの調査でしょうか・・・・・」
もう少しオハナシしていれば、もっと仲良くなれたかも知れない所で左右に別れてウォーキングの続き。
早く一周しないと「迎えに来て」のメールが入る。
私は石田純一ではないのだ。