いつの間にかテルテル所長が家へやってきて霧雨の中、黙々と庭の一坪ほどの花壇に生えた雑草を取っていた。
そして、夕食はトンカツを食べに行きましょうと誘う。
少し遅れたが、私の誕生日祝いのようだ。
私よりも大喜びで、サッサッと着替えたのはルンバ。
呆れる程の素早さだ。
テルテルは自分が売った車の助手席に座り、ゴールド免許になった私の優しい運転を味わう。
夕食時は行列が出来る店なので心配だったが、新コロナの影響なのか待たずに座れた。
肉が苦手と云うルンバも、ここの店のトンカツは大好き。
ゴマをスリスリして出来上がるのを待っている。
私はヒレカツ御膳だが、残りの3人は全員海老カツ御前。カツが少ない代わりに大きな海老フライが2本載っている。
出来上がるまで店内を見回すと、さすがカツ屋。客層の大部分は私も含めてデブ。
やってきた海老カツ御前を早速楽しむルンバ。
デブの私は食うのが早い。他の二人も次々と食べ終えて、まだ食べているルンバ待ち。
最後の楽しみに残しているのは海老フライ1本。
それを横取りしてやろうと企むが、テルテルが察して「やめた方が・・・・・」と云う目で私を見る。
そんなことを知らない無いルンバは最後の海老フライを持ち上げ満面の笑み。
もし横取りしていたら、どんな目にあわされたことか・・・・・
手を出さなくて良かった。
クワバラ、クワバラ。
テルテル、ご馳走様でした。<(_ _)>
寸前に、止めてくれてありがとう。