朝、ノンビリと起きてきたらいつもと何か雰囲気が違う。
テーブルの上には太いマジックで丸印を付けられた新聞のチラシが広げられている。
少し血走ったルンバの目。
チラシには「先着〇名」の文字が見えた。
一瞬でノンビリしている場合ではないと悟った私。
顔も洗わず、朝食もとらないまま出掛ける準備をしたら「食事だけはとって」と優しい言葉。
「焦らなくても待っているから」と云うので口にどんどん放り込み薬を飲んだ。
年末恒例となっているこのスーパーの売出しはいつも大混雑でPも満車になるのだが、出遅れた分だけ蜜を避けられたようでPには空きが多かった。
ルンバが欲しかった品は、まだ残っていたようで急にご機嫌が良くなった。
特設の駅弁コーナーには、1300円もするカニ飯が残っていたが「お父さんの好きなのがあるよ」と迷わず籠に入れてくれた。
何故か今日は気前が良い。
調子に乗った私は昨年より1000円も値上がりしたシシャモをそっと籠に入れたが・・・・・怒られなかった(ホッ)
次はCOOPへ行きたいと云うので笑顔で運転手を仰せつかり、COOPでの支払いは、私が気前よくカードを差し出した。
と云うことで昼飯は予想外のカニ飯。
「お母さん、半分こしようか」と云ったが
「お父さんが一人で食べなさい」と未だ角を出さない。
これはきっと何かがあるなぁ・・・・・
いつもと違う一日が刻々と過ぎていく。