※ 前回の続き
病院の朝は早い。
5時に血圧、体温測定を終えて6時には昨日血管確保したルートにタップリ2リットル液体が入っている点滴を繋がれた。
向かいに寝ていたオッちゃんがカーテンを開けて「雪だ」と教えてくれた。今季の冬初めての積雪だ。その中をもうウォーキングする人の姿が見えた。
朝食後、先生の回診が始まり私の検査は5人予定されている内の4番目だと知らされた。
水を多めにとるようにと云われているが、それにプラスされて2リットルの点滴を落とされているのでトイレに通う回数が増えた。
その時、入院する度に必ず持参していた必需品を忘れていることに気が付いた。
それはトイレ用消臭剤(無臭タイプ)
布団の中で屁をしたときにシュツと一吹きするだけで匂いが消える優れものだ。
入院する度に絶対忘れないように気を付けていたのに新コロナの時代、アルコール消毒液に注意がいってしまい、忘れてしまったのだ。
それで気体を出した時は代わりにアルコール消毒液を布団の中に噴霧して誤魔化したがこれが冷えを呼び、さらにトイレ通いが増えた。
検査予定の時間が迫ってきた頃、看護師さんが来て「前張りしますからね」と云う。
ハイレグを着られる程に剃られているのに前張りだって。
取り出したのが人形代(ひとかたしろ)の様な形の紙?。
「俺、踊れないよ」と看護師さんに云ったが意味が通じないのか「どうして踊るの?」
「だって前張りって、あのストリッパーとかAVの人がするやつでしょう?」
「俺、踊れないよ・・・・」 「踊らなくても良いです」
「体硬いから脚広げてパッカンもできないけれど・・・」 「パッカンしなくても良いです」
そうなんだ・・・・・ホッとした私。
彼女は優しくジェームスとお玉ちゃんを真ん中に寄せると前張りを被せてテープで固定。
先っぽをぐーっと引っ張って肛門様の方へ向けて固定し前張り終了。
このままオチッコをしたら後ろへ出るなぁ・・・・と思いながら検査室から呼ばれるのをドキドキしながら待った。
(さらに 次回へ続く)