クリスマス。
家で行われるパーティというか「食う会」に向けての準備に忙しい。
準備と云っても、注文してあったテイクアウトの品を受け取りに行き、足りない何かを買うためのスーパー巡りだ。
ルンバが「お金が足りない」と叫ぶ。私は黙って1万円を差し出した。
家を出る時「財布は持った?」と云われた時点で、その覚悟はできていた。
ジュニアが買ってくれたセイコマのクリスマスケーキを受け取りに行き、そのお返しを渡す為にルンバはジュニア宅に寄って欲しいと云う。
そう云えば数日前に宅急便が家に来ていたから、多分それがプレゼントなのだろう。
夕暮れの中、車から降りてジュニア宅の玄関でインターホンを押すルンバの姿が?
よく見ると、サンタの赤い帽子を頭に載せていた。
インターホンに向かって「サンタでぇ~す」なんてお茶目な姿を見せている。
出てきたジュニア嫁は驚いていたが、それよりも驚いたのは車内から見ていた私だ。
いつの間に用意したのだろうか・・・・
相棒の「でん」を亡くし、残された「らぶ」は口に大きなプラスチックのボールを咥えて見せびらかしに玄関まで出てきた。
「らぶ、寂しくないか? 大丈夫か?」と云って交代で抱きしめた。
家へ戻り、様々なテイクアウトの品をテーブルに並べて来賓のテルテル所長を待つ。
やがて始まったクリスマスの「食う会」は皆で手拍子しながらハッピバスディ・トゥユーの歌から始まった。
だってクリスマスの歌はどれも何か陰気だから。
クリスマスってキリストの誕生日じゃなかったっけ・・・・・
間違っていても良いや、さぁ食おう。
減塩と減糖を強いられている私も今日は食う。
きっと神様も今夜だけは許してくれるはずだ。
そうそう、セイコーマートのケーキはかなり美味いよ。絶対お勧めだ。
ジュニア、ありがとうね。