これは一昨日のこと。
いやぁぁぁぁ…………暑い……らしい。
らしい と云うのは 爺になって皮膚感覚が狂っているからだ。
だから私の入る風呂は熱すぎると家族から怒られる。
阿寒町で3年ぶりに「ふるさとまつり」が行われるので洗濯が終わったと息巻いているルンバと行くことになった。
洗濯が終わったからね= 何処かへ連れていけ。
まだ洗濯しているからね=何処へも行きたくないと云う符丁だ。
彼女が外出準備している間、車のドアを全て全開にしてモワーッとしている車内の空気を逃がした。
再びドアを閉めて軽い洗車をしていたらルンバが家から出てきて乗車した途端
「死ぬ 死ぬ お父さん 早くエアコンかけて」と悲鳴を上げた。
私にはモワーッとする程度の熱気だが60℃まで測れる車内温度計はふり切れていて、外気温は体温超えの36.8℃。
婆は悲鳴を上げる気温でも爺は平気。この違いに余命の差を感じる。
エアコン使わずに熱中症で死んでいたと云う高齢者は、もしかしたら我慢していたのではなく、我慢できる気温と勘違いしていたのかも知れない。
まつり会場は、それなりに混んでいたが、場所が内陸にあるため気温はさらに上昇して38℃。その中を一応「暑いね」と云いながら平気な顔をして私は歩く。
数年ぶりに見た「かき氷」の旗が出ているキッチンカーには行列が出来ていた。
「肉が苦手」なルンバと「肉好き」の私とは意見が合わず、ゆっくり一周して会場を出た。
長距離ドライブで少しストレス解消にはなったが、何も買わず何も食べず。
偶然見かけた丹頂だけが お土産となった。