結婚して風呂も付いていないボロ借家に住んだ直後、ルンバからキッパリと云われたのが
「オナラしても良いからね」と云うお言葉。
そして直後に出した「プッ」と云う遠慮気味の軽い屁。これが第一号となった。
一発出したら二発目からは遠慮無く放出し夫婦の間から溝が消えた。
一緒の布団に寝て私がスカした時、彼女は「いやん、臭いぃ」と言いながらも嬉しそうに吸ってくれた。
子供が産まれ少し大きくなったとき、私の出した音に反応した息子は「お父さんが屁をした」と大騒ぎ。
それに対し私は初めての教育を試みた。
良いか息子よ、カエルは生まれたときはオタマジャクシとして水の中で呼吸する。
それが大きくなってカエルになると水から出て人間と同じように空気を吸って呼吸するようになる。
それと同じで、人間も子供の時は屁でも大人になるとお尻で息をするのだ。
だから今のは「息だ」と教えた。
それからは連日「お父さんが息をした」の繰り返し。
当然匂いが強いときには口臭だと教えた。
今ではそのテが使えない。
口臭の強い息をすると、ルンバは本当に嫌な顔をする。
喜んで吸ってくれなくなった。
同じ人とは思えない。