脚が軽い。どんどん走られる。
昨日100キロマラソンの番組を観たからだろうか。
いつものヨタヨタしたスロージョギングとは大違い。体に気合が入っている。
完全なランニング。跨線橋の坂だって一気に走り抜けた。
こんなに調子が良くて大丈夫なのだろうかと疑念が湧いた所で目覚めた。
やっぱり夢だったかと思うのだが、かなり汗をかいている自分に気が付いて、もしかしたら夢を見ながら実際に足を動かし走っていたのかも知れないと思った。
何しろ昨日穴に押し込まれそうな船から手を伸ばしてベッドから転がり落ちたばかりだ。
寝ながら走るなんてお手のものだろう。
居間へ降りて行ったら「走ってきたの?」と云われた程の汗。
念のためにスマホの歩数計を確認したら5歩だって。
寝室から下りて来る階段だって14段あるのに5歩は無いだろうと毒を吐く。
そのスマホをウエストバックに入れ、気合を入れて本物のジョギング。
有酸素運動をしないと死ぬと脅かされているので真剣だ。
真剣だけれどスピードは夢のようには出せない。
ヨタヨタと川を渡る橋の坂道を上がりヒーヒーと酸素を吸った。