愛を意識したとき

本州ほど暑さが厳しくは無いけれど､それでも置いてある車の中は50℃になることがある｡

それで運転席と助手席側の窓を鉛筆1本分程開けて熱を逃がそうと思っていたのだが､風が強いわけでも無いのに前夜降った雨が､その隙間から入ってドアの内側を濡らした｡

どうやら車の両サイドが少し傾き台形になっているのが原因のようだ｡

｢必要ない｣と思っていたサイドウィンドゥの上に付けるドアバイザーを付けた方が良いと思いテルテル所長に連絡してみたら､在庫があると云うので早速お願いした｡

数日後､営業所が休みの日にバイザーを抱えて所長が来宅｡

家の前でバイザーを箱から取り出し丁寧な装着作業を開始｡

グイッ､グイッと車が揺れるほど力を込めて押す時には私も少しだけ一緒にグイッ､グイッ｡

そのお手伝い効果が認められてかどうかは知らないけれど､作業料金はサービス｡

バイザー自体の料金もかなり値引きしてくれて､おまけにルンバが好きなバナナやプリンまで持参してくれた｡

何と良い人なんだろう｡

ヨシッ､決めた｡

一度だけ抱かれよう♥｡