北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

最期の戦い

2015-10-14 22:22:18 | 日記






最近、雌阿寒岳の噴煙が増えたように見える。
気のせいだろうか。ニュースには載っていない。



ルンバの妹 Hが危篤との連絡が入り 数日前に東京へ飛んで行った。
私とスリスリは留守番。


私のことを「 T 兄さん」と呼んでくれた義妹の最期の戦いを見たいとは思わない。
私の中には笑顔で話しかけてくれた H がそのままの形で残っている。

彼女は病気のことを秘していたようだが、最終局面で旦那から連絡が入った

一人で苦悩していた旦那のことを思うと 責めることなんかできはしない。
だから「一人で良く頑張ったね」と旦那への伝言を頼んだ。

親は亡くなっていたので、昔は 実家代わりに我が家へ泊りに来ていた。
家内の代わりに掃除機をかけ、遠慮気味に作った味噌汁には 必ず具が二種類入っていた。

こう云っては家内に申し訳ないが、H の方が何事にも丁寧で細やかで、昔の新妻の頃の家内を思い出させた。




そう云えば、並んで雌阿寒岳を眺めていたように思う。

「あの、いつも怒って煙を噴き上げているのがオンナの方の雌阿寒(めあかん)だよ」と教えてあげたら控えめに声をあげて笑っていた。

その H が作った味噌汁を食べることは・・・・ もう無い。

襟裳岬

2015-10-13 19:14:01 | 旅行




襟裳(えりも)岬は、いつも強い風が吹いている。
それが この日は帽子が飛ばされる心配も無い程の穏やかさだ。





ズームアップで 岬の先端にある岩礁を探してみるが、日向ぼっこをしているゼニガタアザラシを捉えることはできなかった。





岬では とにかく海側に関心が向きそうになるが、岬を背にしても美しい景色が広がっている。



これから走る十勝へ向かう海沿いの道が、有名な黄金(おうごん)道路だ。



輝くほどに美しいのではなく、崖下の道を切り拓くために黄金を敷き詰める程の莫大な費用がかかったことによる命名だ。

荒天時には道路が波を被り、落石の脅威にさらされ 今でも度々通行止めになる。

補修が繰り返され道路の大部分がトンネルとなったため、今では黄金道路の大部分が穴の中を通る道となり景観は失われた。

広尾(ひろお)を抜け昼食の為に大樹町(たいき)の道の駅へ入ったがレストランが併設されてはいないようで諦めて出ようとしたら町内のお勧め店がズラリと並んだポスターを発見。
道の駅に近くて旨そうなパスタの店に入った。



カツの載ったオススメの一位と二位をパスしてナポリタンとミートソースが半分ずつ食べられる三位のハーフ&ハーフを頼んだ。



ナポリタンは酸味が効いていて私好みでかなり良い。



タバスコとチーズをかけようとして驚いた。

な、なんだ この大きさは。グラスとほぼ同じ太さのモッコリ感だ。



実物を見たことはないが、まるで黒人のアレみたいだ。
黒人のアレ・・・・・・え~っと、何と言ったっけ・・・・

そう、思い出した「力こぶ」
ね、「力こぶ」みたいだと思いませんか?

日高路を襟裳岬へ向かった

2015-10-12 20:15:36 | 旅行


時間は前後するが帰宅した途端、札幌で親戚が亡くなったとの電話があり、一度 日干した車中泊セットを再び積み込んで高速道路に乗った。



今度は豚丼を食べずに、とにかく走った。





途中のSAでトウモロコシを1本食べただけ。



あぁ、それと輪厚(わっつ)SAで肉巻おにぎりを棒に刺したようなのを食べた。



あっ、それから高速を下りてから蕎麦屋でかき揚蕎麦と云うのを食べた。



あとは・・・・何かを食べた記憶は無いが、通夜の前に弁当を食べさせられた。

無事通夜も終え挨拶をして帰宅の途へ。


眠くなったら何処かで車中泊と思うのだが夜間は夕張・トマム付近の高速道路が通行止めになるらしい。

だから一般道を走りながら恵庭(えにわ)のJちゃんに挨拶して行こうとしたら大きな事故のため4キロ手前で全線ストップ。身動きできないまま30分以上経過し諦めてユーターン。

札幌市内のPで遠慮気味の仮眠。
深夜に走り出したが、ナビの目的地が前日のままなので暗い中 恵庭を通過しウトナイ湖到着。





せっかくだから日の出の景色と湖を撮影した。





ここまできたら帰宅のルートは襟裳岬(えりも)経由しか考えられない。

嫌いではない海沿いの日高路(ひだか)。サラブレッドを飼育している広い牧場が次々と現れる。



細く締った腰に長くて細い脚。モデル体型のような見事なスタイルだ。
蹴られても良いから丸いお尻に触れてみたくなる。



三石牛(みついし)が旨いと聞いていたが、何しろ日の出前から走っているので
まだ朝。コンビニ以外は開いていない。

昆布を干している人達を眺めながらパンを食べた。




様似(さまに)の辺りまで来ると岩礁地帯の様相を呈してくる。





北海道の中央を南北に走る大雪山系日高山脈が そのまま海に落ちる襟裳岬に近づいてきたからだ。

※次回は ついに襟裳岬です。ジェームスは登場しません。

雄冬から札幌へ

2015-10-11 20:49:54 | 旅行

増毛(ましけ)から雄冬(おふゆ)までは車で30分程の距離だ。
次々とトンネルを通って雄冬へ到着。



崖上にある雄冬岬展望台へ急な登山道のようなクネクネ道を対向車に出会わないように願いながら慎重に上がった。



平坦になった所に広い駐車場があったが、何と接するように墓石が並んでいる。
雄冬には平坦地が少ないので、こんな高所に墓地を作ったようだ。
しかし、車が奥のトイレの方に一台あるだけで静かすぎて車から出る気持ちになれない。
迷っていたらトイレからホウキを手にしたオジサンが出てきた。



どうやらトイレの掃除を終えたらしい。
今度は展望台への階段をヒョコヒョコ上がり始めた。
私は、車から飛び出して遅れないように追いかけた。例え掃除のオジサンでも人がいるのは心強い。
私は日頃ウォーキングで鍛えてあるのでオジサンには負けない自信があったが、息も切らさずにヒョコヒョコ上がって行くオジサンには どうしても追いつけない。



ヒーヒー言いながら 何とか展望台へ到着。眼下の漁港と周りの景色をカメラに収めた。






駐車場まで下りた時 トイレへ行きたくなったが、誰もいないはずのトイレに誰かがいたらと思うと トイレの前まで行ったものの 恐ろしくてドアを開けられない。
だからガマンしてそのまま 山を下った。


札幌に住む高校時代の友人に電話したら家にはいないとの返事。



スポーツチャンバラの大会に役員として参加しているとのこと。テレビでしか見たことのないスポーツチャンバラに少しだけ興味があったので会場へ行ってみた。





役員の中には高校で部活が一緒だった同期もいて挨拶したのだが、顔も膨れ上がり私以上に腹もパンパンで昔の面影は全くない。
心の中では (あんた・・・・誰?) なのだが口から出たのは「やぁ、久しぶり」


今夜は恵庭で車中泊しようか、それとも夕張が鵡川かと思っていたらゲリラ豪雨に遭遇。雷がビカビカ鳴り響く中、
高速を走っているうちに釧路へ逃げ帰る気持ちが膨らみ 進路を自宅へ変更し雷雨の中を一気に走り続けた。





あっ、その前に帯広へ寄って 豚丼だけは食べて行こう。




Y・・・・ワイ

2015-10-10 19:32:45 | 旅行


嘗て陸の孤島と云われた雄冬(おふゆ)へ向かった。
南北を崖に挟まれた小さな漁港だ。

数年前にトンネルが貫通し、海沿いを留萌(るもい)から札幌へ抜けることができるようになった。
ナビに行先をセットして立寄ったのが増毛(ましけ)。全国のハゲ 憧れの地。



私も頭頂部はかなりキテいるが、それ程気にしないタイプだ。
あるがままに生きているので偶然通りかかっただけだ。

それに髪の薄い人が聖地として崇(あが)める増毛にだって ハゲはいる。

来年廃線となるらしい増毛駅には最北の稚内駅と同様に終着駅の車輪止めがある。





駅名も学校名も きちんと「ましけ」と読めるのにスーパーの表示だけは、何故か「ぞうもう」と読んでしまう私。



市内には古い建物が立派に保存されている。
旧小学校の木造校舎はガラスがピカピカに輝いている。



(このピカピカも気にしないで欲しい。本当にピカピカなのだから)

ナントカ商店もカントカ商店も古いまま現役で使われているようだ。





浜辺には鮭狙いの釣り人が沢山出ていた。





私は邪魔にならない誰もいない場所に後ろを海に向けて車を停めて朝パン。

今日はもしかしたら札幌で友人に会うかも知れないのでヒゲを剃り髪も整え服も替えることにした。

今はもう秋。そして車の後ろには誰もいない海。

後席の寝袋の上に寝てスッポンポンになり
100均で買ったウエットテイッシュと除菌テイッシュを出して体を拭いた。
2ケ月前には血に染まり グッタリしていたジェームスも今ではすっかり元気になり、除菌テイッシュで拭かれてサワサワになって喜んでいる。

テイッシュをどんどん替えて手の届く範囲を拭きまくり、そして最後にK門様をフキフキした途端にカッと熱くなり次にはビリビリとした痛みで悶絶。

K門様に除菌のアルコールはダメだ。

車内で七転八倒し、K門様に風を当ててアルコールを飛ばそうと脚を天井の方にグイッと伸ばしてパカッと開いた。
そう、あの西條秀樹のYMCAのYだ。

その途端、車の後ろを人が通った。それも女性だ。絶対 見たに違いない。
焦ってエビのように小さくなったが 手遅れだろう。



ねぇ、見たよね。
YMCA・・・・・見たよね