※ 硫黄山の続き
硫黄臭で満ちた硫黄山の近くに、川湯温泉がある。
昭和の人なら誰でも知っている、「巨人、大鵬、玉子焼き」と云う言葉。
「好きなもの」の一つに挙げられた大横綱 大鵬の出身地なので記念館が作られているが、その温泉街を抜けて行く先は日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖。
釧路川の水源でもある屈斜路湖は、アイヌ語の水が流れ出る口「クッチャロ」に由来する。
真冬には全面結氷するが、砂湯など一部地熱が高いエリアは凍ることなく白鳥が餌を求めて集まる。
その砂湯と云う言葉は、岸辺の砂を手で掘ると湯が沸きだすことに由来する。
岸辺に砂を掘った跡が至る所にあるのは、そのためだ。
「揚げイモ 食べる?」と訊いたら「食べたい」と云うK子さんの希望に従って売店へ行ったら売り子は東南アジア系の外国人になっていた。
流ちょうな日本語で「3分程かかります」と云われ、紙袋に2個入れられて渡された揚げイモは以前よりサイズが小さくなったような・・・・・
湖岸の椅子に並び、熱いイモを1個ずつ分け合って食べる幸せを感じるひと時。
少し遠いけれど亡母が大好きだった美幌峠からの眺望をK子さんにも見てもらおうと決めた。