高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

春日部の張子細工

2011年12月06日 07時13分07秒 | 職人仲間

春日部の伝統工芸品で張子細工がある。
招き猫だったり、首をプラプラ振っている虎とか、安産の贈り物に使われる犬張子など・・・・
今回、松坂屋に実演で来ているのは、2代目の五十嵐俊介君。

Cimg0915 この不敵な顔が、何とも愛らしい!

張子は、骨組みがあって、和紙を張り重ねて行くのか?と思っていたのだが、違った。
型があり、その型に和紙を何枚も何枚も張っていく、ある程度、強度が出来たら、前と後ろに、真っ二つに切り分け、中の型を取り出す。
外見だけの形を元に戻して、また和紙を張って繋げていく、

それで、軽い張りぼてが出来るのだ。
和紙が乾いてから、絵付けをしてくのだが、この絵付けで、職人の個性が出てくるのだろう。

一年で一番忙しいのが、この年末時期、来年の干支や、正月の縁起物制作に追われるそうだ。

そんな、古き良き張子細工の実演をしているのは、一見、テクノポップをしているような「坂本龍一」似の五十嵐俊介君。

Img_0119 この現代風の風貌と、伝統的な張子のギャップは、なかんか面白い!

私は、彼から貰った、小さな招き猫のお蔭で、最終日は売り上げが爆発した。

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