高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

持ち手の高さ?

2011年12月24日 09時51分01秒 | 竹細工作業工程

今年最後の仕事は、注文の堤藍』の制作。
堤藍』とは、お茶道具を入れて、持ち歩く為の籠である。籠を作る上で、蓋物は、一番神経を使う籠である。
蓋物にも、2種類あり、
1、本体より一回り大きな蓋を被せるタイプと、
2、今回の
堤藍の様に、本体と蓋が同じサイズで、太い胴竹で組み合わせるタイプだ。
1のタイプは、比較的余裕があるのだが、2のタイプは、縁のサイズに本当に神経を使う。
Cimg1083 この合わせを作るときが、一番大変で、微妙な暑さの調整をしながら、現物合わせをしていく。
当然、少しでも大きすぎれば入らないし、小さければ、組み合わせた時にガタガタしてしまう。

針金で仮留めをして、形を作っていく。

今度は、針金を籐に変えて、ほぼ籠の部分は完成である。

持ち手を取り付ける段になって、仮の竹を使って当ててみる

Cimg1102 「もう少し高くしようか?」
「これくらいかな?」

と、これも現物合わせで高さを決めていく、

さぁ、もう少しで、完成だ。

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