高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

蓋付き籠 1

2015年04月05日 06時00分49秒 | 作品紹介

今回の3週間の出張前に、どうしても仕上げておきたい仕事がありました。

お客様からのご注文品で、「全体のサイズの指定と、蓋付きであること、可動式の持ち手であること」と、いうご要望の物でした。

縦34センチ、横18センチ、高さ12センチ

最初は、一般的な御所籠の様に、四角く立ち上がった、長方形の立方体をイメージして作り始めたのですが、

どうも、堅く面白みが無い、イマイチな感じがしました。

途中で、「もっと、遊びココロがある楽しい物にしよう!」と、やりかえることにしました。

そして、胴張りを入れ、形に丸みをもたせ、可愛らしい表情の作品に変更しました。


蓋も、同じように丸みを持った押し込み型の蓋にしました。


そして、出来上がりました。





自分ながら、大変気に入った作品に仕上がりました。

出張する、前日に2回めの漆を塗り終わり、後は、中の布張りだけです。

布張りは、工房の専門職にまかせて、「出来上がったらお客様の所に送って下さい」と、お願いして出張に出てきたのです。

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