高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

これ、な~に?

2015年04月18日 03時26分57秒 | 竹細工作業工程




これ何だか判ります?

凄い刺があって、持っただけでも痛~い!

実は、これは「籐」なんです。

私達、竹籠を作る者にとって、「籐」という材料は、竹の次によく使う材料だ。


私の所でも、縁巻きに使ったり、足の部分に籐飾りと称して使ったり、花かごの手の部分の骨組みに使ったり・・・・・と、
本当に切っても切れない材料である。
インドネシア産の物を使っています。



こんな風に、縁の上の部分のクルクルと巻いてあるのが、籐を使った部分です。

籐と云うのは、柔らかく弾力があるので、竹では出来ない細かい細工をする時に、ものすごく使い易い材料なのです。

私も30年ほど、この材料を使っているが、どんな形で自生して居るのか?知らなかった。

ところが、今回初めて、籐家具の加瀬さんによって、原材料を見ることが出来ました。

それが、冒頭の写真だったのです。



刺の硬い部分を、剥がして、中の芯になっている部分を使っているのです。
この丸い芯の部分でも、外側が堅く、光沢を持ったガラス質に為っています。

我々は、この中芯の表面の部分を使っているのだと、初めて知りました。

ん~~~、毎日が勉強ですな!



コメント
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