これ何だか判ります?
凄い刺があって、持っただけでも痛~い!
実は、これは「籐」なんです。
私達、竹籠を作る者にとって、「籐」という材料は、竹の次によく使う材料だ。
私の所でも、縁巻きに使ったり、足の部分に籐飾りと称して使ったり、花かごの手の部分の骨組みに使ったり・・・・・と、
本当に切っても切れない材料である。
インドネシア産の物を使っています。
こんな風に、縁の上の部分のクルクルと巻いてあるのが、籐を使った部分です。
籐と云うのは、柔らかく弾力があるので、竹では出来ない細かい細工をする時に、ものすごく使い易い材料なのです。
私も30年ほど、この材料を使っているが、どんな形で自生して居るのか?知らなかった。
ところが、今回初めて、籐家具の加瀬さんによって、原材料を見ることが出来ました。
それが、冒頭の写真だったのです。
刺の硬い部分を、剥がして、中の芯になっている部分を使っているのです。
この丸い芯の部分でも、外側が堅く、光沢を持ったガラス質に為っています。
我々は、この中芯の表面の部分を使っているのだと、初めて知りました。
ん~~~、毎日が勉強ですな!