自己と他者 

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05年度日経平均・長期金利・為替(対アメリカドル)の動き

2006-01-03 14:43:58 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

【2005年10月までの①日経平均、②対ドル為替レート+は高-は安、③長期金利】()内は前日比。

NIKKEI.NETにて株価に大きな変動があった日、上昇、下降の転換点となった日を抜き出して、それを基にして日経新聞縮刷版にて対ドル為替レート、長期金利の順で変動要因、相互関係を調べていった。

1月11日 11,539円(+106) 104円(+56銭) 1.390%

米国株上昇、個人投資家の存在感増し、先物でも個人投資家売買過去最高。

1月21日 11,284(-102) 102(-36) 1.350

特に鉄鋼株売られる。米国株は続落イーベイなど米国景気拡大の影響で円売り、ドル買い。

2月18日 11,660(+77) 105円(+1) 1.410

前場は小幅安、後場主要ハイテク株中心に総じて買い。

2月23日 11,150(-97) 104円70銭(-18銭) 1.405

不動産、金融など売り目立つ、米国株安の影響もあり。一月の貿易黒字前年同比6割減の発表を受け円上昇に一服。10年債券は株安から買い集め長期金利は下落。

3月10日 11,966(+79) 104円60銭(+40銭) 1.495

銀行、証券など買い目立つ。ペイオフ解禁迫り株式に流れ込んでの上昇か。米国貿易赤字の拡大懸念、投機筋が対ユーロでドル売り、円も買われる。10年国債は4月以降を待ってこう着状態。

4月4日 11,667(-56) 107円(-62銭) 1.325

資源株は上昇特に原油関連株、銀行は売り安。 日米景況感格差によりファンド勢円売り。日銀短観発表。大企業製造業悪化、株価も影響受け下落。米国雇用統計も予想を下回り悪化。

4月8日 11,874(+63) 108円64銭(-41銭) 1.360

米国株高好感、ハイテク中心に買われる。

4月20日長期金利1.255まで下がる。企業収益不透明、反日中国でもの影響。

4月21日 10,984(-104) 106円96銭(-5銭) 1.265

外国人投資家売り越し。米国景気停懸念、米国株安。ユーロ買われる。

5月17日 10,825(-121) 107円(+49銭) 1.300

年初来安値。外国人に加え個人も売り目立つ全面安。1-3月期GDPが市場予想上回り円買い。1-3月GDP発表受け長期金利低下。

6月7日 11,300(+20) 107円87銭(+40銭) 1.240

小幅値動き。EU憲法批准混乱、ユーロ売りの受け皿に。米雇用統計直前で売買目立たず。

6月17日 11,517(+97) 108円(+48銭) 1.290

資源、素材上昇。米国5月の住宅着工件数市場予想下回る。ヘッジファンド・銀行ディーラー円買い。

7月21日 11,786(-2円) 112円36銭安(+69銭) 1.255

利益確定売り優勢。

8月2日 11,940(-6) 111円38銭(+70銭) 1.360

夏休み突入。日本景気回復期待から海外投機筋円買いドル売り。

8月5日 11,766(-116円) 111円38銭(-24銭) 1.385

米国株安などで売り優勢。政局不透明による買い控え。1418銘柄値下がる。海外ファンドも優勢法案めぐる先行き不透明から円売りドル買い。雇用統計発表控え売買目立たず。

8月10日 12,098(+197) 111円8銭(+82銭) 1.435

東証全体の85%の銘柄値上がり。先物主導。国内景気回復期待。株価上昇、海外勢円買い。長期金利景気踊り場脱却判断か。長期金利上昇

8月16日 12,315(+59) 109円(+48銭)  1.470

小売株連日高値。ハイテク、自動車など輸出関連株も買われる。景気回復期待感から円買われる。東北で地震起きるが影響なし。

8月24日 12,502(+29) 110円67銭(-81銭) 1.415

銀行、自動車株買われる。国内機関投資家、外債投資、証券会社の投資信託がらみで円売りドル買い。債券相場上昇し買い見送る姿勢。

9月1日 12,506(+93) 110円78銭(+62銭) 1.320

11週連続買い越し。ハイテク、鉄鋼株買い。6営業日ぶり年初来高値。ハリケーンの影響と米経済指標の悪化による円買いドル売り。

9月2日 12,600(+93) 109円55銭(+1円23銭) 1.325

国内景気回復期待、外国人投資家の買い。引っ張られる形で国内投資家買い拡がる。ハリケーン被害拡大、先行き不透明感から円買いドル売り。

9月12日 12,896(+204) 109円76銭(+73銭) 1.365

衆院議員総選挙、自民党圧勝。改革加速期待、大手銀行上昇、ハイテク上昇。だが、原油高警戒。為替も同じく改革加速期待感から円買われる。

9月15日 12,986(+152) 110円44銭(+8銭) 1.345

13週連続買い越し。バブル懸念。鉄鋼・海運株上昇。量的緩和早期解除観測。日経平均大幅上昇の影響も受け円買いドル売り。

9月20日 13,148(+189)111円28銭(-63銭) 1.360

東証一部売買高32億株で最高。372銘柄年初来高値。オイルマネー流入の見方も。米国追加利上げで円売り、ドル買い。

9月26日 13,392 (+233) 112円(-1円38銭) 1.400

銀行、通信中心に買い活発。米国ハリケーンによる経済影響が予想より小さいという見方。ドル買い戻し。

9月29日 13,617(+181) 113円(-11銭) 1.485

鉄鋼、銀行株中心に上昇。

10月25日 13,106(-93円) 115円68銭(-55銭) 1.495

日米金利差を材料に円売りドル買い。

10月31日13,606(+259) 115円65銭(-49銭) 1.545

米国GDP予想を上回り、円売り、ドル買い。

11月4日 14,075(+181) 117円63銭(-81銭) 1.610

上昇スピード警戒以外悪材料見当たらず大幅高。

グローバル経済の下で日本の景気は上昇局面にある。変動要因はいろいろある。国外では韓国、中国の反日デモ、EU憲法国民投票の混乱、アメリカのハリケーン、今も続くイラク戦争、FRB議長の交代、国内では、総選挙、GDP成長、量的緩和解除予想、また銀行の不良債権処理も進み、公的資金の返済も進んでいる。大企業の業績はリストラも進み好業績だが、中小企業の業績は表にあまり出てこないために日本経済全体としては表面的な好調といえる。株価は9月の上昇幅、PERからみてバブルと見る。景気回復とともに長期金利も上がっており懸念材料。今年一杯は高値で推移すると予想するが来年早々落ち込むと予想。

地方の企業・自治体・家計の動きとあわせて見る必要があるな。反省ガクッ。

2.本年度末の予想値

①日経225種平均株価=15,000円近辺

②長期国債利回り=1.800%

③為替レート=119円

外れたし・・・・。


株価は引き続き上昇する???

2006-01-03 14:38:01 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

JMM06・1・2

「株価は今後も上昇するか?」

05年12・30日終値16,111.43円

上昇背景

  :企業収益好調→リストラ成果                                

  :株式持合い脱却                 

  :3Kの解消過剰債務、過剰設備、過剰雇用の解消    

  :政府・日銀が景気の踊り場脱却を宣言

  :自民党圧勝による経済改革加速感

  :設備投資の拡大と雇用の増加

  :外国人投資家がリード

  :金利低く株式へ流入

  :デフレ脱却感

  :一時どこかしらで調整を余儀なくされるも堅調な伸び!!

  :上場企業のH16年現金預金残高は53兆円→金余り、デフレ時型キャッシュ重視経営へ          

  :最近株価が上昇しており、この傾向が急には変わらないように思える、という単なるトレンド延長的な予想形成。 

  :企業利益がボーナス、配当によって外部に流れ出しており、消費に回っている→マクロ経済回復、成長へ。

ネガティブ 

 :養老孟司氏の言葉を借りれば、「ああすれば、こうなると」とメディアが喧伝し始めるとそれは既に株価には織り込み済みで過度な楽観は禁物。

 :デイ・トレーダーの中には、「買うから上がる、上がるから買う」というやり方の売買。これはバブルの前兆か!!

結論:1.マクロ景気の好調とミクロの企業リストラの相乗効果により06年も企業収益は引き続き好調を維持する!!

   2.外国人投資家の中でまだ日本株を買いたい投資家が残っており日本株を買う!!

   3.日本のネット投資家、及び法人投資家も売り越しから買い越しへ!!

⇒総合的に見て株価は05年度ほどの勢いは衰えるが上昇し続けるだろう。

しかし:日本経済好調!!を(株式市場好調!!だから)で見るのは危険。逆(株式好調→日経好調)も然り。なぜなら、日本都市部大手企業(上場企業)ベース経済と日本地方中小企業経済ベースに分けて見たら景気予想はまったく違ってくるから。既によく言われているが、景気指標として分かりやすいためにGDPやら日銀短観やら日経平均で日本経済を語りがちだが、地方の景気を織り込んでいる指標は目立った形で出てこない。まー二極化の証拠ともいえるが。日本経済という一つの視点で判断する意味はなくなっており、それをすることは自身も気付かずに地方を無視して経済を議論していることになる。そういう意味で、津田さんの今回のJMM投稿文、興味深く読めた。