自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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経営戦略

2006-01-21 23:36:52 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

■多角化戦略と範囲の経済

●多角化戦略 

とは、事業を関連領域、または無関連領域に拡大し

て、成長を追及していくこと。   

●範囲の経済

とは、経営資源の多重利用が可能となる関連事業

へ多角化することでコストを低減していくこと。  

 これまでの研究により、事業を多角化する場合

には無関連型多角化戦略より、関連型多角化戦略

の方が経営資源の多重利用により範囲の経済を

追求できるために経営成果が高いことが明らかとなっている。 

           

■プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント

とは企業の多角化した製品や戦略事業単位を

市場成長率の高低、相対的市場シェアの高低二

次元に分けてマトリックス上にプロットし、企業の

全体像を一目で把握できるように表現したもの。

投資対収益を評価し最適資源配分を達成するため

に用いる管理方法。 

●市場成長率・高 相対的市場シェア・高⇒花形 

●市場成長率・低 相対的市場シェア・高⇒金のなる木 

●市場成長率・高 相対的市場シェア・低⇒問題児

■市場における地位別競争優位

●リーダー 

市場シェアトップを維持し、最大の資源を有し、

独自性の高い能力を蓄積している企業である。

常にその地位はチャレンジャーに狙われている。

その市場を作り出した企業の場合が多い。 

●チャレンジャー

リーダーに比べ独自能力は低いが肩

を並べるほどの経営資源を有している

企業である。トップシェア争いができる

ほどの意欲とチャンスを有する。 

●ニッチャー

上記の二社ほど経営資源や意欲を持た

ないが何らかの他社が模倣困難な独自

能力を有しており手堅いシェア有してい

る企業。この独自性がフォロワーより

競争地位が高い理由である。 

●フォロワー

経営資源も独自能力もなく何よりまず

利潤獲得を目標に独自能力を開発し、

ニッチャーを目指すか、リーダーや

チャンレジャーの模倣化を図り、

経営資源や独自能力を蓄積することが必要。 

■バーニーの資源ベース戦略とポーターの 

ポジショニング戦略 

●資源ベース戦略 

とは、持続的競争優位を達成するために自社 

の強み弱みを経営資源をベースに捉え、「いか 

にして資源をを入手し得るか」を分析する方法 

でバーニーの戦略論の考え方。 

企業の内部資源を 

①価値②希少性③模倣困難性④組織 

問題に分けて検討するフレーム・ワーク、VRIOが代表的。 

●ポジショニング戦略 

とは、市場において「企業がいかにして競争 

優位的地位を確立できるか」を企業の参入機会 

や脅威に焦点を当てて分析する方法でポーター 

の戦略論の考え方。 

市場を①供給業者の交渉力 

②買い手の交渉力 

③新規参入の脅威

④代替品の脅威     

⑤業者間の敵対関係                  

の構成要素に分けて自社の現在、 

将来のポジショニング 

を考える5つの力分析が代表的。 

⇒二つの戦略の関係:企業内部の 

S(強み)W(弱み)を分析する場合 

資源ベース、外部分析には 

O(機会)T(脅威)ポジショニングの分析をする、 

・・・SWOT分析 

この二つは相互補完関係 

●市場成長率・低 相対的市場シェア・低⇒負け犬 

として、

金のなる木で生んだ資金を問題児に投入しこれ

を花形に育て、次世代の金のなる木を目指す。

負け犬から少しでも多くのキャッシュ

を得てから撤退するような事業再編成を行い、

投資の選択と資金集中を判断する。