☆ おわりに ☆
教師のライフヒストリー(Ⅴ)が完成しました。多様な先生のエピソードにあふれる、傑作ぞろいの一冊となりました。ひとえにインタビューを快諾いただいた、先生方のご協力の賜物です。この場を借りて、まずは御礼申し上げます。
ゼミ活動の集大成となるこの冊子は、限られた時間の中でテープを起こし、作品執筆を進めてきたゼミ生一人一人の、魂の結晶です。それを校正作業によってさらに磨き上げ、一冊にまとめ、ゼミ生の手によって製本されています。お楽しみいただければ幸いです。
さて、学生生活におけるゼミ活動を振り返り、思考をめぐらしてみると、ある概念が浮かび上がってきます。それは "出会い" に象徴される、三つの宝物の存在です。
まずはライフヒストリーという、可能性を秘めた手法との出会い。単なるインタビュー記録ではなく、ひとつのストーリーとしての作品を仕上げます。生き様にまつわる歴史的な事実性、当時感じていた主観性、それを今、どう見つめるかという客観性を盛り込むことが可能な手法です。書き手側との交錯、ステージ分けによるターニングポイントの提示。高い視点から見つめることで、人生には無駄なことなどひとつもなく、定められたストーリーがあるのではないか、と感じられ、過去の経験を自信につなげることが出来ました。
次に、作中に登場する、個性豊かな先生たちとの出会い。心をつかんで止まない、輝く魅力を持った先生たち。一人一人が特別で、比較など出来ないことに気づかされます。そうした恩師との再会は喜びとなって、深みのある作品の原動力となりました。諸先生の生き様から、自分らしく生きる大切さ、今を生きる重要さを、学びました。
そして、ゼミという場との出会いがありました。それは高井良先生、浅井先生はもちろんのこと、先輩、後輩、同輩。OB、OG、ゲストの先生。仲間との出会いです。その中で生きる、自分との出会いもありました。自分から心を開いて飛び込んでいけば、受け入れてくれる暖かい場所。のびのびと、自分の個性・能力を出し切れたのだと思います。本当にかけがえのない、こころの故郷を得ることが、出来ました。
こんなことから今年、インタビュー前に書いていただいた年表に”影響を与えた出会い”なる項目を追加させていただきました。人の変化や成長を生むのも出会いであり、またどのようなことに出会いを感じ、自身の糧とされてきたのかを知ることで、その人の個性が浮き彫りにされるのではと意識してのことです。ご協力、ありがとうございました。
最後になりますが、僕はこの高井良・浅井ゼミナールとの出会いによって健やかに、そして幸せに。変化することが出来たと思います。幹事ならびに巻末言を務めさせていただくことで、自身の経験、学びを整理するきっかけともなりました。そしていま、これを読んでいただいているあなたとの出会いも、すばらしいものだと信じています。
本当に、ありがとうございました。
幹事 渡辺
教師のライフヒストリー(Ⅴ)が完成しました。多様な先生のエピソードにあふれる、傑作ぞろいの一冊となりました。ひとえにインタビューを快諾いただいた、先生方のご協力の賜物です。この場を借りて、まずは御礼申し上げます。
ゼミ活動の集大成となるこの冊子は、限られた時間の中でテープを起こし、作品執筆を進めてきたゼミ生一人一人の、魂の結晶です。それを校正作業によってさらに磨き上げ、一冊にまとめ、ゼミ生の手によって製本されています。お楽しみいただければ幸いです。
さて、学生生活におけるゼミ活動を振り返り、思考をめぐらしてみると、ある概念が浮かび上がってきます。それは "出会い" に象徴される、三つの宝物の存在です。
まずはライフヒストリーという、可能性を秘めた手法との出会い。単なるインタビュー記録ではなく、ひとつのストーリーとしての作品を仕上げます。生き様にまつわる歴史的な事実性、当時感じていた主観性、それを今、どう見つめるかという客観性を盛り込むことが可能な手法です。書き手側との交錯、ステージ分けによるターニングポイントの提示。高い視点から見つめることで、人生には無駄なことなどひとつもなく、定められたストーリーがあるのではないか、と感じられ、過去の経験を自信につなげることが出来ました。
次に、作中に登場する、個性豊かな先生たちとの出会い。心をつかんで止まない、輝く魅力を持った先生たち。一人一人が特別で、比較など出来ないことに気づかされます。そうした恩師との再会は喜びとなって、深みのある作品の原動力となりました。諸先生の生き様から、自分らしく生きる大切さ、今を生きる重要さを、学びました。
そして、ゼミという場との出会いがありました。それは高井良先生、浅井先生はもちろんのこと、先輩、後輩、同輩。OB、OG、ゲストの先生。仲間との出会いです。その中で生きる、自分との出会いもありました。自分から心を開いて飛び込んでいけば、受け入れてくれる暖かい場所。のびのびと、自分の個性・能力を出し切れたのだと思います。本当にかけがえのない、こころの故郷を得ることが、出来ました。
こんなことから今年、インタビュー前に書いていただいた年表に”影響を与えた出会い”なる項目を追加させていただきました。人の変化や成長を生むのも出会いであり、またどのようなことに出会いを感じ、自身の糧とされてきたのかを知ることで、その人の個性が浮き彫りにされるのではと意識してのことです。ご協力、ありがとうございました。
最後になりますが、僕はこの高井良・浅井ゼミナールとの出会いによって健やかに、そして幸せに。変化することが出来たと思います。幹事ならびに巻末言を務めさせていただくことで、自身の経験、学びを整理するきっかけともなりました。そしていま、これを読んでいただいているあなたとの出会いも、すばらしいものだと信じています。
本当に、ありがとうございました。
幹事 渡辺