皆さん、こんにちは!
今日のゼミを紹介します。
担当は、Show & Tellで話をした高井良です。ゼミ紹介のブログを書くのははじめてのことになります。どうぞよろしくお願いします。
3限の教職論でも金子さんに教師の仕事のリアリティについて話をしてもらいましたが、4限のゼミでは金子さんがじっさいに高校で行っている世界史の授業を経験させてもらえることになりました。3限・4限は、まさに講義・演習というかたちで行われ、このような学びはとても効果的であると思いました。
さて、今日のゼミではまず私がShow & Tellで話をしました。題材はコップ。これは私が世田谷区の成人式で記念品としてもらったものです。ジーンズ姿で一人で訪れた式場は、華やかな振り袖姿の女性やスーツ姿の男性であふれかえっていました。そこで私は自分が「一人」であることを痛感したのですが、そこから次の20年間がスタートしたように思うのです。「一人」である私は読書のなかに人間、そして共感を見出そうとして、その中からライフヒストリーというテーマに出会ったのかもしれません。コップ、そして本をてがかりとしながら、このような話をしました。
その後、思わず感激してしまったセレモニーがあり、金子先生の授業タイムとなりました。
今回の授業は、世界史の第一次世界大戦をテーマとするものでした。参加者は私もふくめて12名でしたので、4人ずつ三つのグループに分かれました。小林さんがボランタリー(自主的)に教科書を読み、その記述の中から第一次世界大戦で使われるようになった四つの兵器(戦車・飛行機・潜水艦・毒ガス)に共通するものは何か?という課題にグループで取り組むことになりました。グループ内でもさまざまな意見が出てきて面白かったのですが、高橋君の人のためであるものが人を殺めることにも使われるという「科学技術の矛盾」という答えは拡がりのあるものでした。金子先生はこの答えを発展
させていきながら、総力戦体制とはどのようなものであるのかを丁寧に考えさせてくれました。
続いて、三つの絵を読み取る作業を行いました。はじめの二つの絵は海軍の志願兵募集の公告でした(アメリカ合衆国)。どちらの絵も、セクシーな女性の絵が使われています。なぜ「女性」なのかということをみんなで読み解いていきました。最後の一つの絵は女性たちに呼びかけた広告でした。銃後の女性たちを動員するシステム、装置を学ぶことにより、総力戦体制とは何かを具体的に理解するという授業になっていました。また、ジェンダーを利用することで男性を前線に送り出し、女性を銃後の守りとするシステムが国家によって編み出されて、人々の生活や意識のこまごまとしたところまで統制
(コントロール)していく社会が生み出されたことを明らかにしてくれました。
この模擬授業を通して、学びは協同と関係性のなかで生まれること、他者への敬意と信頼の上に成立することを身体で感じることができたように思います。
模擬授業のあと、質疑応答が行われました。グループでの学びが成立する条件や、評価の方法など、具体的な議論がかわされて、大変有意義な時間になりました。これらの課題について、理論的な根拠を準備することが、これからの教育学、教育方法学の課題に
なるように思います。
金子先生、そして、ゼミ生の皆さん、よき学びの時をありがとうございました。
ゼミのあと、研究室で、そして居酒屋(予定)で、金子先生を囲んでの学びのひろばが継続しております。
以上で、高井良からの報告を終わります。コメントがつかないと大変寂しいので、コメントをお待ちしています。
今日のゼミを紹介します。
担当は、Show & Tellで話をした高井良です。ゼミ紹介のブログを書くのははじめてのことになります。どうぞよろしくお願いします。
3限の教職論でも金子さんに教師の仕事のリアリティについて話をしてもらいましたが、4限のゼミでは金子さんがじっさいに高校で行っている世界史の授業を経験させてもらえることになりました。3限・4限は、まさに講義・演習というかたちで行われ、このような学びはとても効果的であると思いました。
さて、今日のゼミではまず私がShow & Tellで話をしました。題材はコップ。これは私が世田谷区の成人式で記念品としてもらったものです。ジーンズ姿で一人で訪れた式場は、華やかな振り袖姿の女性やスーツ姿の男性であふれかえっていました。そこで私は自分が「一人」であることを痛感したのですが、そこから次の20年間がスタートしたように思うのです。「一人」である私は読書のなかに人間、そして共感を見出そうとして、その中からライフヒストリーというテーマに出会ったのかもしれません。コップ、そして本をてがかりとしながら、このような話をしました。
その後、思わず感激してしまったセレモニーがあり、金子先生の授業タイムとなりました。
今回の授業は、世界史の第一次世界大戦をテーマとするものでした。参加者は私もふくめて12名でしたので、4人ずつ三つのグループに分かれました。小林さんがボランタリー(自主的)に教科書を読み、その記述の中から第一次世界大戦で使われるようになった四つの兵器(戦車・飛行機・潜水艦・毒ガス)に共通するものは何か?という課題にグループで取り組むことになりました。グループ内でもさまざまな意見が出てきて面白かったのですが、高橋君の人のためであるものが人を殺めることにも使われるという「科学技術の矛盾」という答えは拡がりのあるものでした。金子先生はこの答えを発展
させていきながら、総力戦体制とはどのようなものであるのかを丁寧に考えさせてくれました。
続いて、三つの絵を読み取る作業を行いました。はじめの二つの絵は海軍の志願兵募集の公告でした(アメリカ合衆国)。どちらの絵も、セクシーな女性の絵が使われています。なぜ「女性」なのかということをみんなで読み解いていきました。最後の一つの絵は女性たちに呼びかけた広告でした。銃後の女性たちを動員するシステム、装置を学ぶことにより、総力戦体制とは何かを具体的に理解するという授業になっていました。また、ジェンダーを利用することで男性を前線に送り出し、女性を銃後の守りとするシステムが国家によって編み出されて、人々の生活や意識のこまごまとしたところまで統制
(コントロール)していく社会が生み出されたことを明らかにしてくれました。
この模擬授業を通して、学びは協同と関係性のなかで生まれること、他者への敬意と信頼の上に成立することを身体で感じることができたように思います。
模擬授業のあと、質疑応答が行われました。グループでの学びが成立する条件や、評価の方法など、具体的な議論がかわされて、大変有意義な時間になりました。これらの課題について、理論的な根拠を準備することが、これからの教育学、教育方法学の課題に
なるように思います。
金子先生、そして、ゼミ生の皆さん、よき学びの時をありがとうございました。
ゼミのあと、研究室で、そして居酒屋(予定)で、金子先生を囲んでの学びのひろばが継続しております。
以上で、高井良からの報告を終わります。コメントがつかないと大変寂しいので、コメントをお待ちしています。