皆さん、こんにちは!
ゼミ担当教員の高井良です
今年のゼミでは、ゼミ生一人ひとりの個性がキラッキラと輝いており、そして、それぞれのもっている個性がお互いを補完し合っていて、何とも味わいのある、懐の深い、温かい空間が創出されています。
毎回のゼミでは、ゼミ生一人ひとりの言葉、立ち居振る舞いに教えられることが多く、感謝することしきりです
とはいえ、ライフヒストリー作品づくりは、これから佳境に入りますので、気を引き締めて、学びを深めていきたいと思っています
さて、11/25(木)のゼミでは、埼玉県のレジェンド高校教師、金子奨先生をゲストにお迎えして、金子先生が高校で行っておられる日本史の協働学習を経験させていただきました
金子先生の協働学習は、先生が課題を提示するのではなく、生徒たちが教科書(テクスト)を読み、そこから疑問を立ち上げ、それぞれの疑問のなかから最も追究する価値のある問いをグループの課題として、学び合うというものです
このような協働学習では、どんな問いが追究されるのかがあらかじめわからないため、教師の教材研究はものすごく大変ですが、生徒も、教師も、ほんものの学びの世界を生きることとなり、そこで経験される生きた学びは、生涯にわたって、自分を支えるものとなりえます
今回の教育内容は、日清戦争・下関条約・三国干渉でした。教科書は、山川の詳説日本史Bです。ゼミ生からは「なぜフランスとドイツはロシアに同調したのか?」、「なぜ上海が新たな開港地に入っていないのか?」、「なぜ伊藤博文は、問題の処理を列国会議にゆだねるのではなく、三国干渉を容認するに至ったのか?」といった問いが出されました
いずれも容易な問いではありませんが、これらの問いを追究することで、当時の世界、中国、日本について、さまざまな角度から理解を深めることができそうです。金子先生の普段の授業では、生徒たちは図書館などを活用しながら、探究を深めるということでしたが、今回は、ゼミ生は、用意していただいた資料集とインターネット等を用いて、探究していました
学び合いの授業では、時間はあっという間に過ぎていきます。学び始めたと思ったら、もう終わりのチャイムが鳴ったという感じです。最後に、ゼミ生から金子先生への質問コーナーを設けていただき、金子先生は、一つひとつに丁寧に答えてくださりました
試験についての質問がありました。定期試験はすべて論述で、ルーブリックを使って評価をされているそうです。文部科学省も高校の新学習指導要領において、このような教育方法や評価を推奨していますので、時代が金子先生に追いついてきたといえるでしょう
ただ、このような授業を日本中の教師たちが行えるようにするためには、金子先生の見える部分を模倣するのではなく、見えない部分から学ぶことが必要です。専門書を読み、研究会に参加し、自分の授業を見つめ直し、絶えず学び続けてきたからこそ、今のような授業に到達できたわけです。文部科学省には、まず何よりも、すべての教師たちがその本業である授業により専念できるような、環境整備に努めていただきたいと願っています
金子先生、ありがとうございました
来週からはいよいよライフヒストリーの作品の読み合わせが始まります。トップバッターは、2年生の河村彰祐さんです。あの河村さんに影響を与えた音楽の先生の経験から学べることが楽しみです
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
また来週お会いしましょう
ゼミ担当教員の高井良です
今年のゼミでは、ゼミ生一人ひとりの個性がキラッキラと輝いており、そして、それぞれのもっている個性がお互いを補完し合っていて、何とも味わいのある、懐の深い、温かい空間が創出されています。
毎回のゼミでは、ゼミ生一人ひとりの言葉、立ち居振る舞いに教えられることが多く、感謝することしきりです
とはいえ、ライフヒストリー作品づくりは、これから佳境に入りますので、気を引き締めて、学びを深めていきたいと思っています
さて、11/25(木)のゼミでは、埼玉県のレジェンド高校教師、金子奨先生をゲストにお迎えして、金子先生が高校で行っておられる日本史の協働学習を経験させていただきました
金子先生の協働学習は、先生が課題を提示するのではなく、生徒たちが教科書(テクスト)を読み、そこから疑問を立ち上げ、それぞれの疑問のなかから最も追究する価値のある問いをグループの課題として、学び合うというものです
このような協働学習では、どんな問いが追究されるのかがあらかじめわからないため、教師の教材研究はものすごく大変ですが、生徒も、教師も、ほんものの学びの世界を生きることとなり、そこで経験される生きた学びは、生涯にわたって、自分を支えるものとなりえます
今回の教育内容は、日清戦争・下関条約・三国干渉でした。教科書は、山川の詳説日本史Bです。ゼミ生からは「なぜフランスとドイツはロシアに同調したのか?」、「なぜ上海が新たな開港地に入っていないのか?」、「なぜ伊藤博文は、問題の処理を列国会議にゆだねるのではなく、三国干渉を容認するに至ったのか?」といった問いが出されました
いずれも容易な問いではありませんが、これらの問いを追究することで、当時の世界、中国、日本について、さまざまな角度から理解を深めることができそうです。金子先生の普段の授業では、生徒たちは図書館などを活用しながら、探究を深めるということでしたが、今回は、ゼミ生は、用意していただいた資料集とインターネット等を用いて、探究していました
学び合いの授業では、時間はあっという間に過ぎていきます。学び始めたと思ったら、もう終わりのチャイムが鳴ったという感じです。最後に、ゼミ生から金子先生への質問コーナーを設けていただき、金子先生は、一つひとつに丁寧に答えてくださりました
試験についての質問がありました。定期試験はすべて論述で、ルーブリックを使って評価をされているそうです。文部科学省も高校の新学習指導要領において、このような教育方法や評価を推奨していますので、時代が金子先生に追いついてきたといえるでしょう
ただ、このような授業を日本中の教師たちが行えるようにするためには、金子先生の見える部分を模倣するのではなく、見えない部分から学ぶことが必要です。専門書を読み、研究会に参加し、自分の授業を見つめ直し、絶えず学び続けてきたからこそ、今のような授業に到達できたわけです。文部科学省には、まず何よりも、すべての教師たちがその本業である授業により専念できるような、環境整備に努めていただきたいと願っています
金子先生、ありがとうございました
来週からはいよいよライフヒストリーの作品の読み合わせが始まります。トップバッターは、2年生の河村彰祐さんです。あの河村さんに影響を与えた音楽の先生の経験から学べることが楽しみです
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
また来週お会いしましょう